漫画『ただいま、おかえり』は男同士で妊娠できる世界の家族愛が魅力!BL家族の主要人物と名場面5つを紹介

はじめまして、腐女子マンガタリライターのあるこです。

私がハマっていて、皆さんにおすすめしたいジャンルがオメガバース作品!オメガバースは簡単に説明すると、男性同士でも妊娠・出産ができる世界のことをいいます。詳しい説明は、このあとしますね。

今回はそんなオメガバース作品の中から、口コミで大好評!オメガバースにどっぷりハマった、私もおすすめの『ただいま、おかえり』シリーズを紹介します!

ただ口コミで高評価で、おすすめだ!と言われても、

  • どんなあらすじなの?
  • どんなキャラクターが登場するの?
  • いったい何が魅力なの?

と思う方がほとんどですよね。

本シリーズでは、オメガバースという特殊な世界観で差別の壁を乗り越えて、本当の家族を築いていく藤吉家の姿が描かれています。

「家族っていいなぁ

読み終える頃にはそう感じられるシーンがたくさんある作品です。

そこで今回は『ただいま、おかえり』シリーズの

  • 『ただいま、おかえり』シリーズのあらすじ&主要キャラクター
  • 夫婦の絆、家族愛、種族を超えた繋がりが描かれた名シーン5選

を紹介していきます。

ティッシュ必須の感動シーンがたくさん!それではお楽しみください!

注意
名シーン解説のため、多少のネタバレを含みますので、ネタバレが気になる方はご注意ください!

スポンサーリンク

目次

1、『ただいま、おかえり』シリーズってどんな漫画?

ただいま、おかえり (THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS)
著者 いちかわ壱
出版社 ふゅーじょんぷろだくと
掲載雑誌 オメガバースプロジェクト
掲載期間 2015年~連載中
単行本巻数 既刊4巻
ジャンル BL

『ただいま、おかえり』シリーズは、BLアンソロジーコミック「オメガバース・プロジェクト」にて連載されていました。

Ωの専業主夫・真生αのエリートサラリーマン・弘が、種族の偏見に悩みながらも、家族として幸せを手にしていく姿を描いたハートフルストーリーです。

作者は、いちかわ壱先生

オメガバース・プロジェクトでは全員が妊娠出来る世界が描かれていて、現在Season5まで発売されています。『ただいま、おかえり』の連載が始まったのは、2015年の「オメガバース・プロジェクトSeason2-1」からでした。

数々のオメガバース作品がある中でもただいま、おかえり』シリーズは、家族シーンがメインで描かれています。オメガバースに馴染みのない方にも、家族の成長物語として楽しめる作品です。

まずは『ただいま、おかえり』シリーズの簡単なあらすじをご紹介しましょう!

専業主夫をしている主人公の藤吉真生(Ω)は、夫でサラリーマンの弘(α)と2人の子ども・輝(α)の3人家族。

物語は藤吉家をメインに

  • 輝の成長
  • 弘の父との確執
  • 新しい命の誕生
  • Ωに劣等感を持っていた真生の精神的成長
  • 輝の新しい友だち

など、たくさんの喜びや悲しみを経験して「本当の家族」になっていく姿が描かれています。

 

オメガバースの簡単な説明
オメガバースには男女の性別のほかに、第二の性というものが存在します。

α(アルファ) エリート階級、全体の20%ほど。
β(ベータ) ごく平凡な一般人、全体の70%。
Ω(オメガ) 一番下の階級、全体の10%しかいない。

Ωには発情期があり、この時期にαと性行為をすると男女関係なく妊娠。性行為時にαがΩのうなじを噛むと、その2人は「番」という関係になります。

2、藤吉家と彼らを見守る優しい登場人物たちを紹介

『ただいま、おかえり』シリーズは専業主夫の藤吉真生とエリートサラリーマンの夫・弘、そして2人の子ども輝と陽を中心に繰り広げられる家族のお話です。

たくさんの喜びや悲しみを乗り越えて、「本当の家族」になっていく藤吉家。ここでは藤吉家と、彼らを優しく見守る登場人物を紹介していきます。

 

2-1、藤吉 真生(ふじよし まさき) Ωという劣等感を抱える専業主夫

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

藤吉家の専業主夫(Ω)。

Ωという立場上、過去に辛い経験をしてきていて、Ωである自分に劣等感を強く感じています。

両親はどちらもΩではありませんでしたが、なぜか真生はΩとして生まれてしまいました。その後、地元での窮屈な生活が嫌になった真生は、地元を離れます。真生の両親はその後亡くなっているので、真生が結婚して家族を持っていることを知りません。

自分に自信を持てない真生が家族や周囲の人に支えで、少しずつΩという運命に向き合っていく姿が印象的です。

また、本人にはあまり自覚がありませんが、真生は美人で儚げな雰囲気を持っていて周囲から密かに大好評!

 

2-2、藤吉 弘(ふじよし ひろむ) 家族愛が強すぎるエリートサラリーマン

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

真生の夫(α)。とにかく家族が大好き、家族命のエリートサラリーマン。家族が大好き過ぎて、会社でも愛妻家として有名です。

真生とは大学のOB講演会で出会います。互いに運命の番と本能で感じて、交際がスタート。その後、真生が妊娠したことをきっかけに、2人は夫婦になりました。

しかし弘の父親は大手会社の代表で、根っからのα主義者。Ωである真生との結婚を猛反対していました。

2人はその反対を押し切って夫婦になります。そのため藤吉家は弘の実家とは、必要最低限しか接触をしていませんでした。

弘自身もα主義の父親を嫌っており、父親の名前が出るだけで不機嫌になります。

 

2-3、藤吉 輝(ふじよし ひかり) 愛くるしい表情が堪らない藤吉家の長男

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

藤吉家の長男(α)。真生のことは「まぁちゃ」、弘のことは「ぱぱ」、陽のことは「ひなちゃん」と呼んでいます。

とにかく可愛い!

シリーズ2巻では妹の陽が産まれ、兄としての自覚を持ち始めます。家族のために一生懸命頑張ったり、失敗したり、子どもらしい姿がとにかく可愛くて堪りません

輝は真生や弘が何か不安に感じたりすると、それを察して行動することがあります。真生と弘は、そんな輝にたくさん救われてきました。

 

2-4、藤吉 陽(ふじよし ひなた) 輝の妹。お兄ちゃんが大好きな藤吉家のお姫様!

『ただいま、おかえり』2巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

輝の妹(α)。藤吉家の唯一の女の子。「陽」という名前は輝がつけた名前です。

両親である真生と弘のことも大好きですが、お兄ちゃんの輝のことはもっと大好き!お兄ちゃんっ子です。

陽はシリーズ2巻で登場します。

 

2-5、平井 祐樹(ひらい ゆうき) 藤吉家の隣に住んでいる大学生

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

藤吉家のお隣に住んでいる大学生(β)。『ただいま、おかえり』シリーズのメインキャラクターでは、唯一のβです。

輝の一番最初の友だちで、輝からは「ゆっく」と呼ばれ親しまれています。

人付き合いが苦手で愛想がなく、ぶっきらぼうな話し方をしている祐樹。大学生になっても親しい友人がいない自分を情けなく思っています。

輝と友だちになってからは笑顔も増えていき、いつの間にか弘の幼馴染・松尾と2人で出かけるように…。ひと回りも年が離れている祐樹と松尾の、友達以上恋人未満な関係が周囲をざわつかせています。

 

2-6、松尾 友泰(まつお ともひろ) 弘の幼馴染で同僚

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

弘の幼馴染で同僚、真生と弘の良き理解者(α)。

松尾は真生と弘が出会って付き合い始めた頃から、2人のことを影ながら応援しています。そのため藤吉家にはよく遊びに行っていて、そこで輝の友だちである祐樹と出会いました。

いつの間にか祐樹と仲良くなっていて、2人だけで出かけるようになります。弘たちから、祐樹の関係についてからかわれる松尾。口では否定する松尾ですが、心の中では祐樹ともっと親密な関係になりたいと考えているのです。

 

3、家族の在り方を教えてくれる藤吉家の家族愛シーン3選!

『ただいま、おかえり』シリーズの一番の魅力ポイントは、藤吉家の家族シーン。特に藤吉家の長男・輝が家族のために、頑張る姿は必見です!

ここでは、その中から

  • 風邪と発情期が重なり寝込んでしまう真生
  • 弘と真生の結婚を反対していた弘の父との確執
  • 元許嫁にこれまでの幸せを否定され傷つく真生

の3つのシーンを紹介します。

 

3-1、風邪と発情期が重なり倒れた真生。泣き出した輝に弘がかけた言葉が愛に溢れている!

ある日、真生が風邪と同時に発情期も重なり、寝込んでしまいます。

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

この緊急事態に弘は、親友の松尾とお隣さんの祐樹を呼び出しました。

幼い輝は真生に長時間会えないと、弘が居ても泣き出してしまいます。

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

真生の体調が良くなるまでの間、弘と松尾と祐樹は輝と遊ぶことにしたのです。

始めは楽しそうにしていた輝でしたが、ついにご飯を食べている途中で「まぁちゃあああ!」と泣き出してしまいました。

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

輝は祐樹に連れられて、真生の元へと向かいます。

しかし輝はそこにはいつもとは違う、顔を真っ青にした真生の姿がありました。辛そうな真生の姿に驚いた輝は、先ほどよりも泣き出してしまいます。

涙が止まらない輝に弘は

「大好きな人が辛い時に、傍に居てあげたい時に、自分が一番傍に居ちゃいけないっていう辛さは、パパにも良くわかるよ。パパはまーが元気になるまで我慢する。輝はどうする?」

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

と語りかけます。

すると輝は涙をこらえて

「ひーくっ、がまっ!」

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

と答えました。

αとΩの違いを、2歳の輝はまだ理解していません。それでも大好きな真生のため、彼なりに一生懸命応えたのです。幼いながらに強くあろうとする輝の姿は、頼もしく見えますね。

弘が、輝にかけたあの言葉。きっと弘が一番、真生の傍に居たいと思っているはずなのに、それを感じさせない姿が印象的なシーンです。

 

3-2、Ωを差別する弘の父親に立ち向かう輝は藤吉夫婦のヒーロー!

周囲の人たちの助けもあり、楽しい生活を送っている真生と弘ですが、彼らの結婚は穏やかなものではありませんでした。

大手企業の代表を務める弘の父はα第一主義者で、αの弘とΩの真生が結婚することは許さなかったのです。

真生の妊娠が分かったときには

「生きる世界が違うのだ。弘とは別れなさい。腹の子は生まれてこない方が良い」

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

と心無い言葉をかけます。

それでも真生は子どもを産む決心をし、2人は反対されながらも結婚しました。

その後、輝が生まれ平穏な生活を送っていた2人。そんな2人の元に弘の父が現れたのです!

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

真生との結婚を反対されてから、ギクシャクしていた弘と弘の父。絶対に分かり合えないから無駄だと考えている弘に対し、真生は一度ちゃんと話がしたいと提案します。

後日、2人は父と話す機会を作りました。

話し合い当日。まずは弘と父だけで。ということになり、真生は輝と影から見守ります。

序盤から嫌みを言い合う弘と父。真生のことを認めるもΩで括って話す父に、弘は苛立ちます

「番」という、本人たちにしか分かり合えない特別な感情。これを理解できなくても、そういう感情で結ばれる運命があるということだけを弘は分かってほしかったのです。

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

しかし、弘の想いはなかなか伝わりません。弘はもう無理だと諦めます。

そこへ、輝が飛び出していきました!

輝は弘の父が弘と真生をいじめていると思い、自分がヒーローになって助けようとしたのです。
そのまま輝は弘の父に近寄って、大声を上げます。

「ひーくんのっ、ぱぱっ!!いーめたぁめぇぇぇぇっ!!ごめしゃ、ちーて!」

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

そう、輝は悪いことをした弘の父に、ちゃんと謝って!と言ったのです。

輝の言葉に、弘の父は自分の行動が間違っていたことに気付きます。弘の父が2人の元へやってきたのは、和解が目的でした。

その後、弘の父は素直に輝、そして真生と弘に謝罪。輝のおかげで弘と真生は、ようやく弘の父と和解することができました。

小さい体で、弘の父に立ち向かっていく輝。頼もしいその姿は、藤吉家の立派なヒーローですね。

『ただいま、おかえり』1巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

3-3、元許嫁に幸せを否定され傷つく真生。それでも乗り越えられたのは家族がいたから!

ある日、真生の携帯に伯父から連絡が入ります。それは

「渡したいものがあるから帰って来ないか」

という内容でした。

しばらく地元と距離を置いていた真生は、帰ることを悩みます。それでも、けじめをきちんとつけたいと考え直し、真生は家族と祐樹、松尾を連れて地元へと帰りました。

地元へと里帰りした真生達は、従兄が勤めている宿に泊まりました。そこで従兄の和彦に再会した真生。

『ただいま、おかえり』2巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

家族と祐樹達を和彦に紹介する真生ですが、なんだか和彦は愛想のない態度をとります。

むしろ弘を挑発するように

「連絡くれれば良かったのに。一応俺たち、許嫁だったんだから」

と言い出しました。

『ただいま、おかえり』2巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

さらに和彦は父親が渡す予定だった、真生の母親が伯父宛て書いた手紙を預かっていました。

和彦は手紙の内容を知っているようで、

「今のお前には必要ないもんだよ。俺、この手紙、渡すつもりないから」

と宣言してきます。

実は真生と和彦は昔、許嫁でした。といっても、親族同士が勝手に決めた口約束みたいなものです。すでに真生の両親は亡くなっているし、真生自身も許嫁だったことを忘れていました。

その後、和彦と別れた真生たち。真生は和彦から手紙を貰うため、夜にもう一度会う約束をしました。

部屋を訪れた和彦は、真生を責めます。

「お前のこと俺達はちゃんと理解してたのに、勝手に出てって首にそんな傷ひっさげて帰って来て、なんでだよ…!番なんて作って…わざわざ生きづらい環境に…叔母さん達が知ったらどう思うか…!誰よりお前の幸せを願ってたのに」

『ただいま、おかえり』2巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

地元での縛られた生活から逃れるため、出て行った真生。弘に出会い、家族を持ち、理解ある友人たちにも出会い、ようやく幸せを手に入れた真生

しかし、それを和彦に否定されてしまい、何も言い返せませんでした。

どうして何も言えなかったんだろう…真生は何も言い返せなかった自分を責めます

そんな真生に弘は、

「何度だってお前が躓く度に手を取って、ひとつひとつ一緒に思い出すよ。お前と居る輝がどんな風に笑うか。お前に抱かれた陽がどんな顔で眠るか。その2人を見つめるお前がどんな顔してるか。思い出したお前が笑うまで。きっとそれが一緒に生きていくってことだ」

『ただいま、おかえり』2巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

と優しく語りかけます。

弘の言葉に救われた真生は

「あなたと番で居れること誇りに思います。心から」

と涙を流します。

翌朝、和彦から呼び出された真生。輝と一緒に向かうと、和彦からこれまでのことを謝罪されます。

再会してからずっと酷い言い方をしていた和彦ですが、実は彼も本当は真生のことを心配していたのです。

『ただいま、おかえり』2巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

「お前、今、幸せなんだよな?」という和彦の問いかけに、昔と変わらない笑顔で「うん、とっても!」と答えた真生を見て安心します。

和彦とのわだかまりが無くなった真生は無事、母の手紙を受け取りました。

元許嫁にようやく手にした幸せを否定され落ち込む真生に、弘が声をかけるシーン。たくさんの困難を真生と乗り越えてきた、弘にしか言えないセリフですね。

たとえ周りから否定されようとも、家族や信頼できる友人たちと笑顔で過ごせれば、それだけで充分幸せなんです。

 

4、様々な困難を乗り越えた藤吉家が繋げていく幸せシーン2選!

『ただいま、おかえり』は、現在シリーズ4巻まで発売中です。もちろん藤吉家がメインで描かれていますが、彼らに関わっている友人たちがメインの話もあります。

シリーズ3巻と4巻でメインキャラとして登場した

  • 輝の新しいお友達・望月家
  • 藤吉家一番の理解者・松尾と祐樹

のお話をご紹介します!

 

4-1、輝にお友達ができた!藤吉家の住む街に引っ越してきた父子家庭の望月家

シリーズ3巻では、輝に新しい同世代の友達ができます!

真生たちが公園を散歩していると、目の前に輝と同じくらいの男の子が現れます。

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

その子が望月満(もちづき みちる)です。望月家は真生と同じΩの家族。奥さんはすでに亡くなっていて、父親の仰人(あおと)と満の2人で暮らしています。

始めて知り合うΩの家族

人との関わりを極力避けてきた真生にとって、αの輝とΩの満が一緒に遊んでいる光景は喜ばしいことです。

その後、真生は望月家と頻繁に会うようになり、友人として仲を深めていきます。

弘はこれまでタイミングが合わず、満とは仰人と会えていませんでした。ようやく予定が合い、弘と仰人は初めて顔を合わせることになります。

弘が仕事を終えて帰ってくるのを待っている真生たちは、その瞬間を心待ちにしていました!しかし、弘が帰ってきて玄関に入った瞬間。弘と仰人の間で衝撃的なことが起こります。

Ωの仰人は発情期が近づいていて、弘は仰人のフェロモンに反応してしまったのです!

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

仰人はすぐに満を呼び寄せます。弘も輝と陽を外に出すため、祐樹に託しました。

仰人はここで初めて真生の旦那・弘がαであることを知り、激しく動揺します。一方、弘は仰人とは正反対の反応。笑顔を崩さず冷静に対応し、その場から離れました。

仰人は、これまで自分たち親子と仲良くしてくれた輝や陽、松尾、松尾の弟たちがαであることが、どれだけ危険な環境だったかと真生を責めます。

そして、満を守るために今後一切、真生たちと会わないと言って出て行ってしまいました。

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

その後、まったく連絡がつかなくなった真生と仰人。もう一度仰人と話したい真生は、仰人に公園で待っているから来てほしいと連絡を入れます。

そんな時、祐樹が母親と出かけた先で、望月家を見かけて呼び止めます。真生たちと距離を置こうとする仰人に、祐樹は真生たちが番になるまでの経緯を説明しました。

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

弘と真生が付き合ったのは10年前、番になったのはここ2~3年だったのです。

Ωである自分に劣等感を持っていた真生は、弘が自分と番になることを望んでいませんでした。もちろん弘も、そんな状態で真生と番になりたいとは考えておらず、長い期間2人は恋人関係を続けていたのです。

祐樹はなぜ真生たちの過去を教えたのか。それには理由がありました。

真生たち、そして彼らをずっと見守ってきた松尾の間には

一緒に生きていくために理解し合いたい

と思う気持ちがいつもありました。

だから仰人たちとも、きっと分かり合えるはず!祐樹はそう伝えたかったのです。

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

後日。仰人を待つ真生たちの姿が公園にありました。そこに仰人たちが姿を見せます。

仰人はこの間、真生たちに言ったことを謝罪しました。

そこへ輝がやってきて仰人と満に駆け寄ります。満と一緒に遊びたいと輝はお願いしますが、仰人はそれを許しません。

そんな輝に弘は「満に会ったらなんて言おうって話した?」と優しく声をかけます。

すると輝は…

「…ひーくん、は、みっちゃがしゅきで、いっちょにあしょびたい。いっちょにあしょぼ…」

と涙をこらえて言いました。

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

輝の想いを聞いた満は、仰人の胸を押しのけて

「あぃがと!みちもあしょぶ!」

笑顔で輝の元へと駆け寄りました。

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

満の嬉しそうな表情を見た仰人は、これまで1人で抱えていた不安を真生たちに打ち明けます。

そんな仰人に真生は

Ωであることでたくさんの痛みを知ってる自分たちなら力になれる。だから、一緒に子どもたちの成長を見守っていこう

と優しく声をかけました。

『ただいま、おかえり』3巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

大好きな人と一緒に生きていくために互いを理解し合いたい

たくさんの辛い経験をしてきた弘と真生だからこそ言える、優しい言葉ですね。この言葉は配偶者や恋人、家族だけでなく、友だちにも共通するものだと感じました。

 

4-2、藤吉家を見守ってきたヘタレエリート・松尾と鈍感大学生・祐樹の恋の進展は?

藤吉家をずっと見守ってきた松尾と祐樹。歳の差がある友人関係を築いてきた2人も、その関係に変化が現れます。

すでに松尾は祐樹に好意を持っていますが、祐樹がまだ学生ということもあり、先に進もうとはしません。

一方祐樹は、何もとりえもない自分が松尾と自分が恋人関係なはずがない、今後そういう関係になることも考えていませんでした。

しかしそんな祐樹も、真生や松尾の弟たちからの指摘され、少しずつ松尾との関係性について考え始めます。

『ただいま、おかえり』4巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

藤吉家のただの隣人でもなく、親戚でもなく、友だちとも違う…。

上手く言葉に言い表せない松尾との関係に、祐樹はイラついて松尾にあたってしまいます。

『ただいま、おかえり』4巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

そんな祐樹に松尾は

「お前をちゃんと恋人に…」

と勢いに任せて告白しようとしますが、祐樹はこの時、頭が混乱していたこともあり

「…ちがっ、そういうんじゃない!」

と断ってしまいます。

祐樹に断られてしまい、落ち込む松尾。そんな松尾に弘や真生は助言します。

「恋人」はただの呼び方で、それがすべてではない。祐樹にも「恋人」や「結婚」ではなく、もっとしっくりする伝え方があるはず…。

『ただいま、おかえり』4巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

もともと人付き合いの苦手な祐樹は、そのことを人一倍気にしていました。それでも松尾に対してだけは、初めから自然体でいられました。だからこそ祐樹は、松尾との関係を「恋人」というひとくくりにはしたくなかったのです。

祐樹の求めていたことに納得した松尾は、改めて祐樹に

「俺、お前が好きだ」

と想いをぶつけます。

戸惑う祐樹を見て松尾は、やはり祐樹にとって「恋人」という言葉は違うんだと確信。どんな言葉が祐樹に響くのだろうと考え、こう呟きます。

「そうだなぁ。俺はお前と家族になりたいかなぁ」

『ただいま、おかえり』4巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

松尾にとって祐樹と過ごす日常は楽しくて落ち着く空間で、これからも続いてほしいと願うものでした。

松尾が呟いた「家族」という言葉は、祐樹の心にも響いたようで

「俺もそれ…っ、いいと思う…!」

『ただいま、おかえり』4巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

目をキラッキラさせて近寄りました。祐樹は真生と弘を間近で見ていて、自分もあんな風になりたいと思っていたのです。

ほぼプロポーズ同然の松尾の告白に、祐樹は気づく様子はありません。それでもようやくお互いの想いは繋がったので、松尾は一安心。

これから少しずつ家族になるための準備をしていこうと、松尾は決心しました。

『ただいま、おかえり』4巻 いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくと より引用

長い間、藤吉家を見守ってきた松尾。そして輝の初めての友達になった祐樹。2人の出会いは偶然でした。そんな2人がいつの間にか仲良くなって、家族になります。

2人の今後にも注目です!

 

5、まとめ

今回はいちかわ壱先生のオメガバース作品、『ただいま、おかえり』シリーズの

  • 藤吉家を中心とした登場人物
  • 家族の在り方を教えてくれる名シーン3選
  • 藤吉家が繋げていく幸せ名シーン2選

を紹介させていただきました!

はじめはオメガバースということに抵抗を持っていた人も、読み進めていくうちに藤吉家の温かくて優しい雰囲気に癒されるはずです。

『ただいま、おかえり』シリーズを読んで、

  • 家族っていいなぁ
  • 好きな人がいるっていいなぁ
  • 互いを思いやる気持ちって大事なだぁ

そう感じていただけたら嬉しいです。

オメガバース作品はこの他にも、たくさん出版されています。今後、おすすめの作品を紹介していきたいと考えていますので、お楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

あるこ

福島県在住の腐女子。図書館司書として働きつつ、ライターとしても活動。自称司書ライターです!毎月BL新作を買い集めて自宅でゆっくり読むのが日々の癒し。もちろんBL意外にも、かわいい女の子や男の子、イケメンの出る作品は大好物です! BEST漫画は今は亡き、藤原ここあ先生の『妖狐×僕SS』。