火の鳥『生命編』の此処に注目!生き方を考えさせられる青居の一生

マンガタリライターじょにすけです。

今回は「火の鳥」連載シリーズ10をお届けしていきます。

※この連載シリーズは[手塚治虫大先生のライフワーク「火の鳥」を通して、“人生”についていろいろ学んだり、あれこれ考えたり、、ときに「火の鳥」愛を語る]という、冷静かつソウルフルな企画です。

そもそも「火の鳥」ってどんな漫画?という人は、まずはこちらをどうぞ。

「火の鳥」はどんな漫画なのか?基本情報・あらすじを徹底解説

2017.10.10

第10話は『生命編』

テーマは、、、命 !!!

クローン人間を題材にした物語で、「命の尊さ」を訴えかけてくる強烈なメッセージの込もった作品です。

そして「火の鳥」と言えば、手塚先生のライフワーク[意味:自ら使命感をもって取りくむ、その人の人生をかけた仕事]自身の戦争体験をもとに、命の尊さ、大切さを未来ある人たちに伝えなければ。という使命感と愛を持って、手塚先生が人生を捧げて描き続けた作品です。

作中では「命の使い道」を問われる名言も登場します。

あなたは、何に命を使っていますか?

と聞かれて、即答できる人って少ないと思うんですけど、この質問に…

  • 「僕は◯◯に人生を捧げてます。」
  • 「僕のライフワークは◯◯です。」
  • 「◯◯してる時間が私の生きがいです。」

こんな風に即答できる人、こんな時間がある人って、幸せ者だな〜と思います。

ということで今回は、『生命編』の主人公 青居(あおい)の壮絶な一生を通して、、そのストーリーに込められた手塚先生のメッセージをヒントに「自分の生き方」について考えたり、思いのままに語っていきたいと思います。

どうぞご覧ください!

1.『生命編』基本情報

掲載誌 マンガ少年
連載期間 1980年8月〜12月号
年代設定 2155年

『生命編』はクローン人間を題材にした、「命の尊さ」を脳に刻まれて、鼓動を感じる愛の物語です。ドキドキします。

あらすじ 〜クローン人間をつくり命を弄ぶゲス男と愛に生きる少女〜

2155年。

主人公の青居は、立体テレビ(今で言うVR)番組のプロデューサー…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

まさに、ゲスを絵に描いた男ですね。

青居のいる立体テレビ界は、熾烈な視聴率争いをしていました。

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

青居は、人気を集めるために手段を選びません。「ハンターがクローン人間を撃ち殺していく」という企画を実現しようとクローンの研究所があるアンデスの山奥へ向かいます。

しかし、研究所の所長は、クローン人間をつくることを断りました…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

あきらめきれない青居たちに研究所にいた猿田が声をかけます。

“鳥”の顔をした まじない師ならクローン人間をつくれるかもしれない、と。

青居と猿田は、“鳥”のもとへ向かいます。

“鳥”は、3000年前に生まれた精霊(火の鳥)と人間の子供でした…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

火の鳥は、命を弄ぶ者に容赦なしです。(これまでもそうでした。宇宙編とか。)

“鳥”は、青居の指を切り取り…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

青居のクローンを大量につくります…

大量の青居が研究所に戻ると、どれが本物の青居かわからなくなり大混乱…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

クローンと間違えられた本物の青居は、自らが考案した「クローンマンハント」という恐ろしい企画の標的になってしまいました。。

「クローンマンハント」がはじまると、青居は逃走中に腕を撃たれてしまいます。青居と一緒にいたクローン青居は、傷の手当をするため老人ホームに逃げ込みます…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

扉を開けたのは、ジュネ(思わずブラックジャックのピノコを連想しちゃう女の子)。ジュネは、おばあちゃんと2人で暮らしていました…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

直後、おばあちゃんロボットから、「ビーッ ビーッ」と危険信号が。。調べてみると、脳の中にゴキブリが入り込んでしまったことが判明。

医者を呼ぶためにクローン青居は外へ飛び出していきました…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

そして、、ハンターに撃ち殺されてしまいます。

ロボットおばあちゃんもそのまま死んでしまいました。。

しかし、ソファーの下に隠れていた本物の青居は助かりました。そして…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

ジュネとの長い逃亡生活がはじまります…

全国に顔を知られた青居は、逃げ続けることができるのか!?

青居とジュネは、この先どうなっちゃうの!!?

『生命編』は、こんな感じの、、心臓がドキドキきゅんきゅんする物語です。

※ちなみにジュネとの逃亡生活は、単行本化されたときに加筆されたストーリーで、連載当時は、本物の青居もハンターに撃ち殺されて終わっていたようです。

手塚治虫オフィシャルサイト参照

個人的には、あそこで終わっていたらって考えると、、残酷すぎて、寿命が縮みます。苦笑

ほんとにリライトされて良かったな〜って思います。笑

 

2. 読んだ人たちの感想

つづいて、『生命編』を読んだ人たちの感想もご紹介させていただきます。

https://twitter.com/moroyuki555/status/975714540531798021

https://twitter.com/Wkqv1kg/status/959421516990447617

『生命編』は、“生”について考えさせられたり、胸が高鳴る名作ということですね。

 

3. 思わず「自分の生き方」を考えさせられる、命と向き合い続ける青居の一生をまとめてみた

僕は『生命編』を読んで、、

もっと自分の命を大切につかっていこう。

できるだけ無駄使いせず、ちゃんと活かしていこう。

そう思いました。なんでそう思ったのか?というと…

命を弄んでいたゲス男だった青居が、、命と真面目に向き合うようになって、命懸けで自分の使命を果たす。そんな青居の生き様に感動したからです。

ひとまず…

僕が今、勝手に使命感を感じてやっていることは、この「火の鳥」連載シリーズを最後まで書き上げること。手塚先生、「火の鳥」に込められたメッセージを受けとって、自分の人生の糧にしながら、、手塚先生、「火の鳥」のデカさ、やばさ、魅力を1人でも多くの人に伝えていく所存です。

ということで今回は、『生命編』の一押しポイント…

命の尊さに気づき、自分の命を燃やし尽くした青居の一生をまとめました。

どうぞご堪能ください!

その1 命を弄んだ自分の愚かさに気づいた青居

『生命編』は、クローン人間が題材として取り上げられています。

今は、クローン技術も進んでいて、先日、中国でクローン猿の誕生に成功した。という研究結果も発表され、話題になりました。おなじほ乳類である猿で成功したということは、いつクローン人間が誕生してもおかしくない。という状況ですね。

『生命編』では、次々とクローン人間をつくり、殺す。という残虐非道なシーンがあります。

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

そして、こんなムゴい企画をつくりだした青居は罰を受けることに。。自業自得と言えば自業自得なんですけど、ともかく、、

命を狙われる立場になった青居は、生まれて初めて…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

「命の尊さ」に気づきました。

どれだけクローン人間をつくれたとしても、自分の命は1つ。

これは変わらない事実だと思います。

日常的に命の有り難さを感じることってなかなかないと思うんですけど、僕たちの命もいつかは尽きるんですよね。儚い。。

自分の命、大切につかっていきたいですね。

 

その2 15年間うなされ続いた悪夢をタフな精神力で乗り越える青居

なんとかハンターから逃げ切った青居は、誰もいない山奥で暮らし始めます。成長していくジュネと共に…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

ジュネと2人で穏やかな生活を送っていた青居でしたが、恐ろしい番組をつくってしまった後悔の念にかられ…毎晩、ハンターに撃ち殺される、という悪夢に苦悩する日々が続きます。

でも、青居は最後まで悪夢に屈することはありませんでした…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

タフな精神力で、悪夢を乗り越えていきます。

 

その3 自分の命を投げ出してでも、愛する人を守り、罪を償う覚悟を決める青居

ジュネと一緒に暮らすうちに、青居はジュネを愛しはじめます。。

しかしある時、畑泥棒をしていたジュネが畑の主に銃で撃たれてしまいました。

青居は、ジュネを助けるために病院へ…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

「(自分の)命とひきかえてでも!」そんな青居の覚悟が身を結び、ジュネは一命を取り留めます。

ただ、「クローンマンハント」はまだ続いていました。

ジュネの身の安全を確認した青居は、自らつくりだしてしまった恐ろしい企画を自らの手で終わらせることを決意します。

そのときの青居のセリフがこれです…

「ああ……行かにゃならん」

「どうしてもやらにゃァならんのだ」

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

命の尊さを知った上で、自分の命を懸けて、使命を全うする覚悟を決めた青居。

胸が熱くなります。

 

その4 クローン人間が殺される以外の使い道がないことへの無念を怒りと共に吐き出す青居

「クローンマンハント」を終わらせるべく、青居はテレビ局の社長のもとへ向かいました。

そこで青居は、クローン人間をもっと大量につくらせて「クローン同士の殺人合戦」をするという驚愕の企画が進行中だということを知り、嘆きます…

「その程度のことにしか使い道がないのか!! まだなにかほかに役に立たないのか!! 」

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

青居、魂の叫びです。

こんな青居の生き様。そして、、

もっとできる!まだまだできるはずだ!

そんな、手塚先生の厳しくも愛のあるメッセージが心臓に突き刺さりました。

今もドキドキしています。

もっと良い使い道はないか?追求しながら生きていきたいと思います。 

 

その5 命を懸けて自分の使命をやり遂げた青居と、その決断を受け入れたジュネ

ゲスだった青居は、ジュネとの暮らしや苦しい体験を経て、命を尊び、人を愛する心をもつ人間に生まれ変わりました。

何に自分の命を使うのか?を自問自答し、、

そして文字通り、命を懸けて、自分の使命を実現します…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

現実的に考えると、もっと良い方法があったんじゃないか?

そう思います。

でも…

「火の鳥 生命編」角川ハードカバー版より

青居の決断、青居の想いを、ジュネは理解していました…

だから僕は、こう解釈することにしました。

自分の使命を自覚し、それをやり遂げた。しかも、それが愛する人にも受け入れられた。

きっとそれだけで、青居の人生は、いい人生だったんじゃないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?

僕にとっての『生命編』は、青居の一生を通して、命の尊さ、儚さを、脳に、胸に刻みこんできて、

生きてるんだ。もっと大切に生きなきゃ。なにに命をつかっていこう?

そう感じたり、思わせてくれたり、考えさせてくれる、生きる教科書でした。

まとめると、、

  • 命は儚い。だから…
  • もっと良い命の使い道はないか?建設的に考える。
  • 自分の使命を自分で決める。

ことが大事で、、

覚悟を決めた人間は強い。タフです。

諦めずに使命を全うすることができます。

やりたくもないことをイヤイヤやってる場合じゃないですね。

自発的にやりたいこと、やるって決めたことを一生懸命やりきって、、いい人生だった。と、儚く散っていけたらいいですね。

そして、僕が今、勝手に使命感を感じてやっているこの連載シリーズも遂に10話までやってきました。やっと、2桁到達。笑

締め切りに追われながら、毎週、毎週、連載されている漫画家の先生方のことを想像すると、まだまだ未熟きわまりない。。なんてことも思うんですけど、、

ともかくラスト2話。完全燃焼していきます。

どうぞお楽しみに!

じょにすけ

 

 

【「火の鳥」連載シリーズ】

第1話:【まとめ】火の鳥『黎明編』読んだ人の感想と見どころ3選を紹介

第2話:壮大すぎる火の鳥『未来編』を何度も読み返して辿り着いた1つの答え

第3話:歴史ラブロマンス 火の鳥『ヤマト編』に学ぶ幸せな死に方

第4話:誰一人報われない物語 火の鳥『宇宙編』の中で輝く手塚治虫の遊び心

第5話:火の鳥『鳳凰編』で学ぶ!心を動かすストーリーを作る3つのコツ

第6話:火の鳥『復活編』に観る人間の蘇生&ロボットと共存する明るい未来とは?

第7話:火の鳥『羽衣編』で気づく「信念をいろんな演出方法でしつこく伝えることの重要性」

第8話:火の鳥『望郷編』は混迷した思考がクリアになる漫画だ!

第9話:火の鳥『乱世編』から、新しい環境に焦らないで適応して自分の居場所を確立する方法を学ぼう

第10話:火の鳥『生命編』の此処に注目!生き方を考えさせられる青居の一生←イマココ

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じょにすけ

仕事中に堂々と漫画を読んでたい。その夢を叶えるためにマンガタリのライターになりました。僕が漫画を読んでるとき=真面目に仕事してるときなので、途中で声をかけたりしないでください。