壮大すぎる火の鳥『未来編』を何度も読み返して辿り着いた1つの答え

マンガタリライターのじょにすけです。

今回は、「火の鳥」連載シリーズの第2話をお届けします。

そもそも「火の鳥」ってどんな漫画?という方は、こちらをご覧ください。

【シリーズ 0:全12編の全体構成】

「火の鳥」はどんな漫画なのか?基本情報・あらすじを徹底解説

 

今回は、「火の鳥」2編目にして、物語の最終章でもある『未来編』を語っていきます。

『未来編』を読んだ人たちの感想と共に、『未来編』の見どころ、手塚治虫先生からのメッセージ3選をご紹介いたします。

読んだ人も、まだ読んでない人も、、どうぞお楽しみください!

 

1.『未来編』基本情報

まずは、『未来編』をおさらいしていきますね。

火の鳥 2・未来編

2編目で物語の結末を描いた手塚治虫の挑戦

全12編から成る「火の鳥」は、初めに最古の話である『黎明(れいめい)編』が描かれました。そして、2編目に最も未来の話『未来編』が描かれています。

2編目にして、物語の結末を描いてしまったわけです。

これに関して手塚先生は、、

「私は、新しいこころみとして、一本の長い物語をはじめと終わりから描き始めるという冒険をしてみたかったのです。」

Wikipediaより

このように語っています。

 

あらすじ 〜現実になりつつある未来予想図〜

『未来編』は、遥か未来、35世紀以降の物語です。

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

地上は荒れ果てていて、人々は地下に都市をつくり、電子頭脳(今で言う人工知能AI)の統治のもと暮らしています。

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

ロックは、電子頭脳が精子と卵子を選んだ体外受精によって産まれ、電子頭脳の決定を忠実に実行する中央本部の人間です。

主人公の山之辺(やまのべ)マサトは、電子頭脳ハレルヤが認めていない不定形生物ムーピーのタマミを隠していたため、地下都市を追われ、地上へ逃亡することになります。

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

その頃、地上では猿田(さるた)博士が、地球上から絶滅してしまった生物を再生するため1人研究を続けていました。

そして、研究が思うように進まず苦悩している猿田博士の前に、火の鳥が現れます。

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

地下都市では、マサトとタマミを巡って、電子頭脳同士が争いを始めます。

争いの末に、どうのような結果が待ち受けているのか?

地上に逃れたマサトとタマミ、そして猿田博士たちはどのような運命を辿るのか?

このような展開で物語は進みます。

 

2. 読んだ人たちの感想

それでは、実際に読んだ人たちのレビューをご紹介します。

雄大な時の流れを追ってゆく、壮大な物語です。時の流れだけでなく、素粒子の中に分け入り、宇宙の外へ。ミクロからマクロまで、スケールも巨大です。とても印象的な話で、忘れられない作品です。是非ともお勧めしたい手塚治虫の名作です。

Amazonより引用

いきなり主人公と恋人との逃避行から始まるスリリングな展開は、目もくらむような未来都市の情景とあいまって一気に読む者をストーリーの中心へと誘ってくれます。そして悲しい別れ、そしてまた思いもかけない再会。

それが何十億年という時間軸の中で、生きとし生ける生物の栄枯盛衰とともに繰り広げられるこの未来編はまさに手塚治虫の真骨頂ともいうべき作品に仕上がっていると思います。

Amazonより引用

普通の人の一生が一瞬のことと思えるような、壮大な時間軸を用いて、命や生きることの意味を問いかけてくる。
もちろん説教臭い訳ではなく、巧みなドラマに引き込まれて読んでいるうちに、テーマが胸に迫ってくる。

無限の宇宙と生物は繋がっている。
想像を超える孤独とは、こんな感じなのか。

読みながら号泣し、読後しばらく呆然とした作品。手塚治虫氏の中で、そして火の鳥の中でで一番好きな未来編です。

Amazonより引用

このシリーズは、まぁ、とにかく想像を絶するとでも言いましょうか。
スケールがとにかくデカイ!
とにかく圧倒される作品です。
とにかく読みましょう。

Amazonより引用

https://twitter.com/aymczum/status/913237138786861056

読後、呆然としちゃうのすごいよくわかります。笑

とにかく、デカいんですよねー。

 

3. 僕たちが手塚治虫から受けとったメッセージ

ここからは、僕たちが手塚治虫から受けとったメッセージと題して、『未来編』の見どころをご紹介させていただきます。

その1 すべて理解できなくていい。

今回の記事を書くにあたって、『未来編』を何度も読み返しました。

正直に言います。僕にとって、この『未来編』は、、

デカすぎてよく理解できませんでした。

神とか、魂とか、生命とか、細胞、分子の話から宇宙の話まで、とてつもなくスケールのデカい話です。

少なくとも今の僕には、この作品で手塚先生が伝えたかったことの50%も理解できてないんじゃないか?

そんな風に感じてます。超難解な哲学書を読んでいるような気分です。。

どれくらい理解できてるのか?が自分でもよくわからないし、そもそも、どれほど壮大なメッセージが込められてるのか?も計り知れないので、ハッキリ言って、50%という数字もなんの根拠もありません。

もしかしたら、1%も理解できてないのかもしれません。

火の鳥『未来編』は僕にとって、それほど巨大で衝撃がデカすぎる漫画でした。

ただ、、

わからないからって、いつまでもうんうん唸っててもしょうがないので、次に進みます。

そしてそのために、この「火の鳥」には続きがあるんだと思います。

すべてを理解できなくてもいい。

今はまだわかんなくてもいいから、歩みを止めるな。次へ進むんだ!

むしろ、未来のことすべて、今わかっちゃたら面白くないよ。

きっと、手塚先生もそんなメッセージを込めて、物語の続きを描いていったんじゃないでしょうか。

都合のいい解釈ですが。笑

そんなわけで、、

ひとまず現段階で受けとれたメッセージを1つでも糧にして、どんどん進んでいきたいと思います。

 

その2  戦争の果て…

今は、AIを始めさまざまな分野の技術が凄まじいスピードで進化を遂げています。

先日、「AI同士が人間には理解不能な言語で話し始めた」というニュースが話題になっていましたね。

この話を聞いて、『未来編』を連想したという人も多いんじゃないかと思います。

作中では、電子頭脳同士の争いによって核戦争がおこり、人類は絶滅します。

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

こうならないことを願うばかりですね。

現実に、AI同士が争うのか?核戦争を引き起こすのか?という話はややこしくなりそうなのでここでは触れませんが、シンプルに、、

戦争は、もう絶対やめよう。

手塚先生は、そんなメッセージを込めてこの物語を描いたんだと思います。

以前の記事でも取り上げましたが、手塚先生は戦争を体験をされています。そのときの悲惨な体験、想いを伝えるためにも漫画を描き続けていたそうです。

『手塚治虫と戦争』

上記のサイトでは「手塚治虫は戦争についてみんなに伝えたいことがあります」と題して、手塚先生の戦争体験をもとにした貴重な話を、文章と、肉声で聞くことができます。

 

こういった教訓、メッセージを胸に、争いのない世界がくるといいですね。

…いや、絶対そうしましょう!

だって、もし戦争になったら、ゆっくり漫画も読んでいられなくなるんですよ。

それだけはなんとしても阻止しなきゃいけないですよね?笑

争ったり、戦ったりするのは、スポーツやゲーム、そして漫画で楽しむのが一番だと思います。

 

その3  “歴史は繰り返す”ことを知り、過ちを活かそう!

『未来編』は、人類、そして地球上の生物が絶滅した後、そこからまた新たな生命が誕生していくようすが描かれています。そして、物語のはじまり『黎明編』へと繋がっていきます。

核戦争による人類絶滅しかり、

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

 

その中で生き残った人間の想像を超える絶望感しかり、、

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

 

そして、その歴史が繰り返されているというストーリーしかり、、、

「火の鳥」は、途方もない絶望感をつきつけられる漫画なんですけど、物語の結末は、こんなセリフで締めくくられています。

 

今度の人類こそ きっとどこかで間違いに気づいて…

「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より

 

 

個人的にこのエピソードで最も印象深かったのは、
再生した世界において、恐竜を滅ぼした高い知能を持ったナメクジの話である。
あのナメクジたちの歩みは、言うまでもなく人類の歴史を象徴的に描いたものであり、
敢えて、ナメクジという(人間にとって)ちっぽけで矮小な存在に委託させつつ、
人間である主人公を神に据えて、嘲笑的に見させる事で、
かえって人間の愚かさを浮き彫りにする構成には、やはり作者の非凡な才能を感じた。

Amazonより引用

壮大な世界観を表現した漫画作品群であり、まさに手塚 治虫がその生涯を漫画に捧げた魂の結晶体であり、単なる漫画という枠を超えて現代に生きる我々にも今なお警鐘を鳴らす不滅の作品である。

Amazonより引用

よく「無限ループ」と、この物語は表現されます。
しかしそれは大きな間違いです。
角川の解説で、これは無限ループではなく「らせん階段」、とありました。
運命を回り続け、やがて頂上にたどり着ける、というものです。
実際に、火の鳥は繰り返す歴史のなかで「今度の人類こそ、命を正しく使ってくれるように」
と言い残しています。

Amazonより引用

 

手塚先生は、僕たちにただ絶望感を味あわせるためだけに「火の鳥」を描いたわけではなく、、

歴史を学び、人間を学び、過去の間違いは正していこうよ。

と、そんな想いを込めて「火の鳥」を描いていったんだと思います。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

僕にとって『未来編』は、

スケール、衝撃があまりにも巨大すぎる漫画でした。

なんとなくわかるような、よく解らないことだらけのような。

もう二度と読みたくないような、、時をおいて、時をかけて何度も読み返したいような。。

何とも言えない不思議な思考状態になる作品でした。

 

最近、よくわかんないんですけど、よく感じることがあります。

漫画家さんの愛とか。情熱とか。

魂、エネルギーみたいなものって、本当にもの凄いな、って。

自分の小ささがよくわかりました。

 

でも、だからと言って、やっぱり打ちひしがれててもしょうがないので、先へ進んでいきたいと思います。

「火の鳥」もこれで終わりじゃありません。まだまだ続きがあります。

1つ1つ物語を読み進めていくうちに、少しずつ理解を深めていきたいと思います。

 

ということで、火の鳥『未来編』、いったんまとめます。

火の鳥『未来編』は…

圧倒的な衝撃をくらって、それでも次へ行く。

そんな気持ちにさせてくれる漫画です。

まだ読んでない人は、よかったら読んでみてください。

次は、日本の奈良古墳時代が描かれている『ヤマト編』

またご報告します!

じょにすけ

 

 

「火の鳥」連載シリーズ

第1話:【まとめ】火の鳥『黎明編』読んだ人の感想と見どころ3選を紹介

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じょにすけ

仕事中に堂々と漫画を読んでたい。その夢を叶えるためにマンガタリのライターになりました。僕が漫画を読んでるとき=真面目に仕事してるときなので、途中で声をかけたりしないでください。