【後編】NON先生を見守る手塚だいさんに今も燃える熱い思いを聞いてみた!普段はなかなか聞けないお二人の愛あふれるやりとりにあてられつつお仕事現場の見学も!

ayame
どうも!緊張と楽しさでしゃべりすぎてしまったライターayameです!

前編に続いて、後編ではNON先生のプライベートな部分にも切り込んでいきますよ!

さぁやって参りました、NON先生インタビュー後編です!

先駆けて公開させていただいた『ハレ婚。』の裏話とインタビュー前編を読んでいない人は、ぜひ先にお読みくださいね。

【先行公開】NON先生と手塚だいさんに『ハレ婚。』の裏話たっぷり聞いてきた!まどか・ゆず・そしてジョーの知られざる真実とは?

2019年5月25日

【前編】NON先生夫妻にデビューから『ハレ婚。』連載までの歴史を聞いてきた!二人で歩んだ苦労の道のりについて語って頂きました!

2019年6月3日
ayame
フリーライター。小さいころから漫画が好きで、実験の合間にも漫画を読むほど。 ジャンルを問わずなんでも読むけど、時代もの・歴史ものがとくに大好物。 『ハレ婚。』の女子キャラではうらら推し。
NON先生
『デリバリーシンデレラ』でデビュー。2014年より週刊ヤングマガジンで『ハレ婚。』の連載を開始。気さくでとっても優しく、いろんなお話をしてくださいました。フロンティア精神にあふれた人です!
だいさん
『ハレ婚。』の構成を手がける、公私ともにNON先生のパートナー。漫画家NON先生を影になり日向になり支えていらっしゃいます。NON先生に対する自信と信頼は絶大!
マーチンちゃん
ふわふわのアメリカンカール。ママが大好きなのか、NON先生が動くとトコトコ後をついてまわってました。お仕事部屋にも行き来自由!

 

前編ではNON先生が漫画家になるまで、そして現在連載中の『ハレ婚。』について詳しくお話をお聞きしました。

今回の後編では、漫画家として、そして妻として・母としてのNON先生にも注目し、気になる『ハレ婚。』のラスト、『ハレ婚。』終了後の活動などなど、もりだくさんな内容でお送りします!

また、NON先生のお仕事現場にも潜入しちゃいました!

あの美麗絵が生み出される環境とはいったい……?!

ぜひ最後までご覧ください!

 

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目次

1、女性作家でありながら青年漫画を描くことは「全然苦じゃない。性格的に向いている!」

『ハレ婚。』は青年漫画でありながら、女性にも大人気の作品です。

やはり、作者のNON先生が女性であることが大きいのでしょうか?

そこで、NON先生のお話から女性でありながら青年漫画を描くことの難しさや強みなどを探ってみたいと思います!

ライターayameも女性ファンのひとり!

 

1-1 『ハレ婚。』は女性ファンが多数だからこそ、女性目線はめちゃくちゃ意識する!でもキュンキュン展開は苦手……(笑)

ayame
先生の体感でいいんですけど、ファンの男女比ってどれくらいなんでしょう?
NON先生
9:1で女性が多いと思う!
だいさん
さすがに9は多過ぎでしょ(笑)

6:4で女性が多いくらいじゃない?

そもそも男性ファンはあんまり「好きです」って主張しないからね。

NON先生
女性はけっこうツイートしてくれたりファンレターくれたりするんですけど、男性はあまりしないみたいですね。

だから、男性のファンから「好きです」って言ってもらえるまで、きっと男性は『ハレ婚。』が好きって言うのは恥ずかしいんだろうなって思ってました。

男性はもっと声を届けて!(笑)

ayame
恥ずかしい……んですかね?
だいさん
やっぱりハーレムものだからね。

堂々とは言いにくいんじゃないかな。

ayame
我々女性からすると、単行本は気軽に手に取りやすいです。

絵もキレイだし、タイトルも一見するとハーレムものだとは思わないし。

NON先生
『ハレ婚。』っていうタイトルだけ見ると、ハッピーな結婚とか、晴れ晴れとか、そういう印象ですよね。

絵やタイトル以外の要因としては、電子書籍の普及も大きいと思います。

やっぱり、女性は本屋さんに行っても青年誌の棚ってなかなか行かないじゃないですか。

でも、スマホならこっそり読めるから。

『ハレ婚。』は電子書籍でも大人気!(かくいうライターayameも電子派です)

ayame
女性読者の存在は意識しますか?
NON先生
めちゃくちゃします(笑)

うららのエピソードみたいなラブストーリーを描くのは恥ずかしいんですけど、でも頑張って描くと女性読者さんがすごく喜んでくれるんですよ。

なので、それを励みに「きっとこれを待っている女性読者がいるはず!」と思って描いてます(笑)

ayame
ここは男性向け、こっちは女性向けシーン、みたいにバランスを考えたり?
NON先生
ありますね。エロとかギャグシーンはヤンマガ読者さんを意識して、恋愛がらみの部分は女性を意識したり……。
だいさん
でも、恋愛も茶化すんですよ、恥ずかしがって。

だからいつも言うんです。

そんな風に茶化してたら女の子喜ばないよ、もっとキュンキュンさせて!って(笑)

NON先生
だって、どうしてもふと我に返るときがあるんです……私、何描いてるんだろう?って(笑)
だいさん
読者を喜ばせるものを描いてるんだよ(笑)
ayame
女性読者を喜ばせるものといえば……龍之介と小春のプレイシーンでは、龍之介が小春に奉仕するシーンが圧倒的に多いですよね。

男性向けだと、やっぱり女キャラが男キャラに奉仕するシーンが外せないと思うんです。

NON先生
龍と小春の場合だと、龍が動かないと始まらないっていうのもある(笑)
ayame
それは確かに(笑)

女性って、基本「強く求められて」っていう前提が欲しいんじゃないかなって。

そのうえで、「私はそれほどじゃないけど、あなたがしたいなら」みたいな。

たぶん、慎みが方向性を変えた形だと思うんですけど(笑)

だからこそ、龍と小春のプレイシーンは女性読者にとってハマるものがあるのかなと。

NON先生
そうですね、私もそうですよ(笑)

描きながら需要と供給のバランスは当然考えるんですけど、描けば描くほど、やっぱり嘘は描けなくなります。

そうすると、最終的に自分のなかの真実……要は自分の好みに行き着いちゃうんですよね。

ayame
逆に男性目線だと、積極的に攻めてくるゆずとの絡みの方がくるものがあるんでしょうか?
だいさん
僕が一番好きなのは、やっぱり小春と龍が初めて結ばれるシーンですけどね。

小春が一番可愛く見えるところだと思います。

ayame
お互いに望んで望まれてっていうのは、純粋なラブストーリーとして理想的ですもんね。

それじゃあ、『ハレ婚。』の女子で一番人気なのはやっぱり小春ですか?

NON先生
いや、私はやっぱりゆずだと思いますけどね!
ayame
ツイッターでアンケートとかしたら面白そうですね!
だいさん
いやいや、3票くらいしか入らなかったら恥ずかしいから(笑)

 

そんなことありませんよ、だいさん!(笑)

というわけで、実際にツイッターで「『ハレ婚。』ヒロインといえば?」とアンケートを採った結果……!

なんと2,355もの票が集まり、結果は圧倒的小春の勝利となりました!

 

1-2 『ハレ婚。』が男性・女性どちらの目線でも楽しめるのは、繰り返し行うだいさんとのすり合わせのたまもの!

ayame
『ハレ婚。』って、一夫多妻という特殊な家庭が舞台なのもありますけれど、男女で見方や意見が大きく変わる展開が多いですよね。

その結果、男性だからちょっと難しい、女性だから理解できないってポイントも人によって出てくると思うんです。

NON先生
そういうところは、あえて何も説明しないほうがいいかなって思ってます。

男女でまったく考えが違うし、台詞でどれだけ感情を説明してもわからないものはわからないから、何も言わず、キャラの表情だけで伝える!

だいさん
編集さん(男性)や僕は、NONが描いたものを見ながら「なるほど、女性の感覚ってこうなんだ」ってところから打合せを始めるんです。

「これは女性の意見で、男性にはわからない一面なんだ。それ面白いね」っていう判断の仕方なので、僕ら男性の意見と女性であるNONの描くものをすり合わせた結果が、男性読者と女性読者の両方に届いてるのかなと思いますね。

ayame
なるほど。あえてどちらかに偏らせることはしないんですね。

すり合わせ作業は大変じゃないですか?

だいさん
それが一番大変!

でも仕方ない。男と女は別の生き物だから(笑)

ayame
でも、男女とも共感できるシーンもありますよね。

武田と小春の車中のやりとりなんか、「わかるぅ~!」って声がいろんなところから聞こえてきそうです(笑)

問題のシーンがこちら

(『ハレ婚。』NON 5巻/講談社 より引用)

NON先生
「俺はフリスクを取ろうとしただけ、でも俺のこと嫌いじゃないはず!」っていう武田と、「自意識過剰かも」って考える小春ですね。
ayame
私は女性なので、やっぱり小春の気持ちがよくわかります。

実際、「自意識過剰かも」って思ってるうちにつけ込まれちゃう女の子も多いですもんね。

NON先生
そうそう!

でも、小春は小春でパンツ見せちゃってるからね。思わせぶりに(笑)

だいさん
こういう会話、そのまま打合せとかでしてます(笑)

こういうとき男性って意識するもんなんだよ、男性ってこういうこと考えてるんだよ、勘違いしちゃダメだしさせちゃダメだよって。

武田は完全にヤレると思ってるからね。過去に告られてるし。

ayame
何年も前のことなのに、それでも男性は「今でも自分に好意があるはず」って思っちゃうんですね。
だいさん
男なんてそんなもんですよ。

まぁそんな感じで、いろいろ二人で議論しながらいつもストーリーを作ってます。

武田を世に送り出したとき、NON先生はファンから「女性なのになんでこんなキャラが作れるんだ!?」と言われたそうです。

リアルな男性目線の描写を可能にしているのは、一番身近で男性としての意見をストレートにぶつけてくれるだいさんの存在も大きいんですね!

 

1-3 「常に新しいものじゃなきゃ面白くない!エロも率先して描く!……でもちょっとクールダウンしなきゃ(笑)」

ayame
あと個人的に思ったのは、『ハレ婚。』を読んでいると、女性から男性へのメッセージ性みたいなものを感じるんです。

たとえば、妊娠したゆずが心と体の変化に戸惑うところとか。

なかなか男性が知るところじゃないし、青年誌で見るようなシーンじゃないですよね。

NON先生
私も実際に妊娠と出産を経験して、自分の心がこんなに不安定になるなんてってビックリしたんです。

だから、とくに狙ってとかではなくごく自然に描きました。

男性には言ってもわからないですしね(笑)

でも、そういう風に伝わることもあるのか~。面白いですね。

ayame
それから、小春が一人で婦人科に行って不妊症かもって悩む場面も、青年誌ではレアだと思います。
NON先生
重い話だし、男性にとっては嫌な話題ですよね。

単純に面白くないし(笑)

だから、読者の負担にならないように描いていくのは難しいところでした。

ayame
でも、結局龍之介がサラッと解決しましたよね。まどかの手助けもありつつですけど。

ゆずの不安も、龍之介が一発で解消したし……。

NON先生
そこはやっぱり、自分の理想を詰め込んでいるなって(笑)

「旦那にはこうあってほしい」っていう私自身の思いが、ときに龍を動かすこともあります。

だいさん
へえ、読み返しておきます(笑)

体の変化に戸惑うゆず。そんなゆずの不安も、龍之介にかかればこの通り!

(『ハレ婚。』NON 15巻/講談社 より引用)

ayame
女の子キャラのリアルな不安だったり男キャラのスマートな立ち回りの描写には、女性作者ならではの強みを感じます!

そういう部分も含めて、『ハレ婚。』はハーレムものとしてすごく斬新ですよね。

NON先生
やっぱり、どこかで見たことあるような漫画は描きたくないので。

新しいものじゃないと、私自身が面白いって思えないんですよ。

「常に新しいものを!」と意欲を見せるNON先生

だいさん
一夫多妻っていうのもそれまでなかったしね。

NONが描けば、どうしたってただのハーレムものじゃない、新しいものになるって僕は最初から思ってました。

ayame
そんなだいさんの期待に、NON先生はバッチリ応えたわけですね。

勝手な想像で、やっぱり女性でありながら青年漫画を描くというのはハードルが高いんじゃないかと思ってましたが……。

NON先生
性格的に向いてると思いますし、ずっと少年誌とヤング誌を読んできたので、苦はないです。

もちろん男性目線との意見のすり合わせが大変なときはあるけれど、自分の中で培ってきたものが男性向けベースなので。

でも、うららちゃん編みたいに、内から湧いて出てくるものが意外と女性的でビックリするときもあります(笑)

だから、「男性読者は楽しんでいるかな?」っていう不安は常にありますけどね。

ayame
読者が楽しんでるかどうかっていう不安は、漫画家さんであれば誰しも持つものですよね、きっと。

エッチなシーンも、全然抵抗ないんですもんね。(「私の武器はエロだ」参照)

NON先生
むしろ率先してやってます(笑)

そこに自分の価値があると思っているので、どんどんエロを磨こう!って。

おかげで徐々に激しくなってきちゃって……これ以上は成人誌いくしかないぞってとこまで来てるので、ちょっとクールダウンしなきゃとは思ってますけど(笑)

今後はそれをどう昇華させるかって感じですね。

ayame
成人誌に行くことは?
NON先生
さすがにないです(笑)

畑が違うので、そっちには行けないですね。

 

2、多忙な仕事と家庭を夫婦で協力しながら両立!そこにはだいさんの熱い誓いがあった!

NON先生は漫画家であると同時に2児のママ!

とくに二人目のお子さんはまだ生まれたばかりで、多忙なお仕事と家庭の両立は難しそう……。

いったい、どのように仕事と家庭のバランスをとっているのでしょうか?

実際に1日のスケジュールを書き出していただきました!

 

2-1 お子さんが増えて週刊連載から隔週連載へ!NON先生の働き方改革とは

ayame
お子さんが二人に増えて、漫画を描く環境やスケジュール感に変化はありましたか?
NON先生
一番大きな変化は、隔週連載になったことです。

おかげで無理をしなくなって、時間がすごく大切になりました。

以前は土日のどっちかは夫に子供を預けて一人で仕事したりしてたんですけど、今はそれもなくなって、週末は家族で過ごすようにしています。

あと、夜もちゃんと寝るようになりました!

週刊連載の時は寝る時間をどんどん削ってたので……。

ayame
スケジュールに少しゆとりができて、ネーム作りなども余裕ができましたか?
NON先生
いえ、やっぱりギリギリまで追い込まないとできないので(笑)

そういうときは徹夜をするときもあります。

 

実際にNON先生に書いてもらった1日のスケジュールがこちら。

仕事の時間と家族の時間、リフレッシュの時間もしっかりあって、とても良いバランス。

まさに理想の働き方!

 

ayame
お子さんが増えたことで、漫画そのものへの影響はありましたか?
NON先生
ゆずの妊娠から出産まではめちゃくちゃ実体験が生きてます。

それから、麟之介の言動とかも自分の子供の影響がありますね。

ayame
麟之介が生まれて、伊達家も全体的にやわらかくなりましたよね。
だいさん
やわらかくなりすぎてきたかなっていう懸念もありますね。

あんまり子供子供になると育児漫画みたいになっちゃうし、そこは気をつけようって話してます。

子供が生まれてもドキドキハラハラ、そしてエロい雰囲気を忘れない。

そんな『ハレ婚。』だから、作中で3年の時が経ってもマンネリすることなんかあり得ない!

読者がずっと楽しく読み続けられるよう、NON先生もだいさんも慎重に作品作りをしていらっしゃいます。

 

2-2 NON先生を全面的に支えるだいさん。根底にあるのは「NONという作家を死なせてはいけない」という強い思い

ayame
前編でもだいさんの存在がNON先生にとっていかに大きいかが伝わってきました。

お二人は仕事でも家庭でもずっと一緒ですが、どこかで「ここからは仕事」「ここからは家庭」と切り替えたりしているのでしょうか?

だいさん
仕事と家庭の狭間にいるときが一番多いかな。
NON先生
漫画の話以外するっけ?子供の話くらい?(笑)
だいさん
あとは、一緒にゲームしたり、カラオケ行ったりもします。
NON先生
ストレス発散がカラオケとか旅行とかライブだもんね。

ライブは子供が生まれてからなかなか行けなくなったけど。

ayame
本当に仲良しですね~!
NON先生
もう少しそれぞれ一人の時間は持った方が良いなとは思います。

ホントにずっと一緒にいるので……。

ちょっと仕事で意見が食い違ってけんかになると、ずっとそれを引きずるじゃないですか。

お互い逃げ場がないので、ストレスは大きくなりますよね。

だから、仕事と家庭でずっと一緒っていうのは作品作りには生かされるけど、善し悪しです。

もちろん、常にそばにいることの安心感は大きいですよ。

ネームに詰まったときもすぐに相談できるし、子供になにかあったときも頼れるし。

ayame
だいさん、イクメンですもんね!
NON先生
世間様とは逆転してて、うちは完全に夫が主夫です。

食事作りは私の担当ですけど、それ以外は子供のことも含めて全部安心してお任せできます。

ayame
そもそも、どういう経緯で今のスタイルに落ち着いたんですか?
だいさん
知り合ったのはNONがまだデビュー前です。

当時僕も背景を描いたりしてサポートしてたので、デビューが決まったときは自分のことのように嬉しかったですね。

もともと僕はデザイン会社に務めてたんですけど、ちょうど僕がフリーになって独立したときと『デリバリーシンデレラ』が終わって彼女が連載会議に通らなくて落ち込んでいるときが重なって。

NONが「描きたくない、やめたい」と言ったときに、「それは絶対ダメだ」と。

彼女自身そんなこと望んでないはずだってわかってたので、「俺も一緒に作っていくから、一緒に頑張ろう」って誓ったんです。

育児でも家事でもアシスタントでもなんでもやるから、とにかくNONという作家をここで死なせてはいけない、支えていかなきゃいけないっていう思いでした。

ayame
デビュー前から見守ってきたからこそ、ですね。
だいさん
僕も漫画が好きだったし、彼女のファンだし、一番近くで影響を与えながら活動を見られるのは特権だと思ってます。

僕もクリエイターなので、一緒に作品を作っていくこと自体、とても楽しいんですよ。

もちろん大変なこともいっぱいあるし、口論も絶えないけど。

でもそうやってやりとりを重ねてお互いに成長してきて、だからこそNONの成功が嬉しい。

普通の会社員ではできない体験をさせてもらえてるので、これからも一緒にやっていけたら良いなぁって思ってます。

NON先生への熱いメッセージ!

NON先生
プレッシャーだ……。

でも、本当に彼はすごいと思います。

私だったら漫画家の夫なり嫁なりになるの、絶対嫌ですから(笑)

ayame
お互いの才能を生かしつつ尊重した結果、今の形になったということですね。
NON先生
そうですね。互いの歯車がしっかり噛み合ってると思います。

あと、私は結婚して妻になって母になって、自分のなかですごく変化を感じるなって思うんですけど、彼は昔っから彼のままで変わらないっていうのも大きいですね。

男性はそうそう変わらないっていうけど、まさにその通りで、彼のままで自然に父親業も相棒もこなしてて……そういう存在が支えになるなって思います。

お二人の強い絆を感じられ、なんだか聞いてる私の方が照れちゃいました……!

 

2-3 漫画家としての自己評価は低め……でもすぐそばに満点を出してくれる人がいるから挑戦を続けられる!

ayame
結婚や出産で環境が大きく変わりながらも漫画を描き続けるってすごくガッツがいることだと思いますが……ズバリ、そんなご自身を漫画家として採点すると?
NON先生
え?!採点?!(笑)

えぇ~……でも、低いと思う……。自己評価低いんですよ

ayame
ファンはきっと怒ってますよ。

もっと自信持って!って(笑)

NON先生
自分が持ってるものを使った範囲の中では、なかなか頑張ってるなとは思いますけど……。

これだけ星の数ほど漫画家先生がいて、自分が目指してきた作家さんの漫画を読んだりすると、ほんとにまだまだだなって感じます。

ayame
向上心が強いんですね~!
だいさん
僕の採点では100点ですよ。

最初に絵を見たときに、オンリーワンになれる作家だなって思いました。

もちろん絵だけじゃなく、ストーリーも。

当然好き嫌いはあると思いますけど、他にはないものを描ける漫画家になれる、なってきてるって思います。

だから100点。

NON先生
そう言ってくれるけど、まだ自分の作家性とか自分の色とかわからないし……。
だいさん
みんなそうだよ、作家さんなんて。

それができあがっちゃうと、生み出すものも凝り固まっちゃうからね。

そういう部分も強みなんじゃない?

NON先生
そうなのかな……。

とにかく、新しいものに挑戦したい!っていう意欲だけは燃やし続けていきたいですね。

ayame
一番身近にすぐ100点を出してくれる人がいるって、素敵~!
NON先生
常日頃からもっと伝えて欲しいんだけど(笑)

普段はぜんぜん褒めてくれないんですよ。

まぁ、一緒に仕事してるから、どうしても仕方ないのかな。

だいさん
思ったことを言ってるだけです。

よかったら言うし、疑問を感じても言うし。正直なんですよ(笑)

だいさんのお話を聞きつつ、マイクが気になるマーチンちゃん

 

3、『ハレ婚。』のラストまであとわずか!最終話にかける思いと気になるNON先生今後の活動予定は?

取材当日はNON先生と担当さんの打合せ日でもあり、なんとこの日は『ハレ婚。』の最終話に関する打合せ!

刻々と近づく『ハレ婚。』のラスト……。

さみしいけれど、連載終了後のNON先生の活動も気になります!

さっそく、聞ける範囲でグイグイお聞きしてみました!

 

ayame
『ハレ婚。』の最終回まであとわずかとなりましたが……ぜひ、ラストにかける思いを聞かせてください!
NON先生
今まさに最終話のネームを描き上げて、これから打合せをするんですけど……。

よくここまで読者の方はついてきてくれたな、って。

突飛な物語で、好き放題にやってきたので。

だから、ラストには読者のみなさんへの感謝を込めています。

ayame
私たちファンこそ、「ここまで描いてくれてありがとうございます!」ですよ!
NON先生
いえいえ。最後まで精一杯やらせていただきます(笑)
ayame
『ハレ婚。』が終わってしまうのはさみしいんですけど、その後の活動として、お聞きできる範囲で予定を教えていただけますか?
NON先生
まったく真っ白です。

なんにもなくて、「なにやりたいんですか?」って聞かれてもわからないくらい、今は真っ白ですね。

ayame
お子さんも小さいし、ファンの中には『ハレ婚。』が終わったら先生がしばらく活動を休止するんじゃ……と思っている人もいるかもしれませんが、その可能性も?
NON先生
前回2年半くらい休止期間があったので、またそうなっちゃう可能性もありますね。

もちろん、休止中も水面下では動いてます。

ただ、それが表に出てくるまでは時間がかかるかもしれないですね。

ファンはいつまでも待ちます!

ayame
青年誌以外で活動する可能性はどうでしょう?
NON先生
どうかな~!ご縁があれば、ってかんじです。

恐怖心もありますけど、可能性はゼロじゃないですね。挑戦は常にしたいので!

ayame
ファンもきっと、先生のいろんなお話をまだまだ読んでみたいって思ってます!

最後に、NON先生の野望を聞かせてください。

NON先生
ずっと漫画を描き続けること。

漫画家としてずっと生きていたいし、私が死んだときは漫画家の星に行きたいです。

憧れの先輩たちと同じように、人の心にいつまでも残る漫画家でありたい……、そのために、すべての体験を漫画の糧にしていきたいです。

今まで経験したもの、たとえば結婚も出産も全部漫画のためなので、持ってるものはすべて漫画に出し切りたい。

その上で、常に新しいことに挑戦していけたら嬉しいなって思ってます。

ayame
ずっと描き続けるためには、だいさんは欠かせない存在ですね。
だいさん
まぁ、最初っからいるしね。
NON先生
逆にいなくなったときに、一体自分から何が出てくるのか……。

恐怖もあるけど、試してみたい気持ちもあります(笑)

とにかく今は、『ハレ婚。』のラストまでしっかり描ききりたいと思います。

ayame
長時間に及ぶインタビュー、ありがとうございました!

お話をしながら、「あぁ、本当に『ハレ婚。』が終わってしまうんだ……」としんみりしましたが、私もいちファンとして、ラストに込められた先生の思いをしっかり受け止めたいと思います!

そして、『ハレ婚。』終了後のNON先生の活動も楽しみに待ってます!

 

4、NON先生のお仕事現場に潜入!そこは漫画を描くために最適化されたスペースだった!

インタビュー後はNON先生のお仕事現場を見学させていただきました!

魅力的なキャラとストーリーが生み出される現場を、写真マシマシでレポートしていきます!

 

NON先生
仕事場は外なんです。

そう言って先生が案内してくれたのは、住居スペースに隣接した建物。

中にお邪魔すると、白を基調にしたスタイリッシュかつ落ち着く空間が広がっています。

大きなテレビ付き!

何より目を奪われるのは、壁一面の本棚!

ほとんどだいさんのものだとか

ayame
いろんなジャンルのものがありますね!(先生がともに育ったと言う「ダイの大冒険」もあります)
NON先生
ぜんぜん入りきらなくて……押し入れとかにもあります(笑)

でも、最近は電子版が増えてきたので、私も電子で買うことが多いですね。

そうしないと床が抜けちゃうから。

そしてこちらがNON先生のスペース。壁際は鏡張りになっています。

先生の向かい側はだいさんの席です

ayame
今はオールデジタルですか?
NON先生
はい。『デリバリーシンデレラ』の時はフルアナログだったんですけど、今は完全にデジタル化してます
ayame
アシスタントさんも実際にここで作業されるんですね。

なんとなく、デジタル作業だと遠隔指示でアシスタントさんは在宅作業、みたいなイメージありました。

NON先生
そういう作家さんもいますね。

でも、やっぱり近くにいたほうが細かい指示も出しやすいし。

遠隔だと顔が見えないし、トラブルとかも聞くので……。

今は隔週連載なので、アシスタントさんには週2回来てもらってます。

実際に原稿を進めるNON先生。

NON先生
描いてる間は……黙っちゃうんですけど……(黙々)
ayame
アシスタントさんと和気あいあいしながら作業する作家さんもいますよね。
NON先生
やっぱり先生によって、作業場の空気はぜんぜん違います。
ayame
液晶タブレットで描きながら……膝の上でキーボード操作も?
NON先生
ショートカットキーを設定してあるので。

スタッフさんによってはゲーム用のパッドを使う人もいたり……作業効率化のためにみんな工夫してます。

ayame
あと、ちょっと気になってるんですけど……奥にある手は……?
NON先生
これは私のお気に入り!理想的な男性の手です。

「こうやったりして……この状態で鏡を確認して描いてます」

壁にはカレンダーが描かれた大きな黒板も!とってもおしゃれです!

奥に見えるのが黒板です

NON先生
黒板にはスタッフさんとの共有事項を書いたりしてます。お掃除のルーティーンとか。
ayame
猫ちゃんのベッドもありますね。こっちまで来るんですか?
NON先生
天井にある猫用のトンネルで住居スペースと繋がってるんです。

来ても邪魔しかしないけど(笑)

でも、そばにいてくれるとやっぱり癒されるので。

連れてきたり出してあげたりする手間がなくなって、猫も私もストレスがなくなりました。

ayame
先生にとってもアシスタントさんにとっても猫ちゃんにとっても、快適な空間ですね!
NON先生
『デリバリーシンデレラ』の時は八畳一間に6人くらい詰めてたので……(笑)

その頃に比べたら格段に快適です!

この快適空間があるからこそ、NON先生も心行くまで漫画が描けるということですね!

すべてが漫画を描くために整えられた、漫画家さんのための最適化スペースです!

 

以上、NON先生のお仕事現場見学レポートでした!

 

5、インタビューを終えて……NON先生&だいさんのお人柄に感謝・感動!『ハレ婚。』はお二人の大切な結晶

『ハレ婚。』の裏話に加え、前編・後編に分けてお送りしてきたNON先生へのインタビュー。

後編は、

  • 漫画家・妻・母としてのNON先生
  • 『ハレ婚。』ラストにかけた思い
  • 気になる今後の活動

などなどをお聞きし、結果的にNON先生の普段の姿により迫れる内容になったかなと思います。

 

私は『ハレ婚。』いちファンとしてインタビューをさせていただいたのですが、すべてを終えて印象に残っているのはNON先生のお人柄。

とても気さくで優しく、私のために色紙までご用意してくださいました!

ナマ小春ー!!

それから、NON先生とだいさんの絆の強さ。

夫婦としてはもちろん、クリエイターとしての相性も抜群で、お互いに強く信頼しあっているのを感じました。

とくにだいさんのNON先生への絶対的な自信はけして揺らぐことなく、NON先生を全力でサポートする姿勢がとってもかっこいい!

私たちの大好きな『ハレ婚。』は、こうしたお二人の才能と努力の結晶なんだなということをあらためて実感できました!

 

『ハレ婚。』最新巻の18巻は2019年6月6日発売!

ハレ婚。(18) (ヤンマガKCスペシャル)

物語も佳境を迎えつつある『ハレ婚。』……。

龍之介の浮気疑惑にまどかの再登場。

いやいやいや、どうしてそうなる……!!

(『ハレ婚。』NON 17巻/講談社 より引用)

いったい伊達家はどうなってしまうのか?!

気になる最新巻の18巻は、6月6日に発売です!

ラストまであと少し!

波乱ずくめの伊達家の行く末を見守りましょう!

 

ayame

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元研究職、現在は飼い猫を溺愛する主婦兼フリーライター。小さいころから漫画が好きで、実験の合間にも漫画を読むほど。 ジャンルを問わずなんでも読むけど、時代もの・歴史ものがとくに大好物。 篠原千絵先生大好きです!好きなタイプは『はじめの一歩』のヴォルグさんと『はいからさんが通る』の編集長。