【前編】NON先生夫妻にデビューから『ハレ婚。』連載までの歴史を聞いてきた!二人で歩んだ苦労の道のりについて語って頂きました!

ayame
こんにちわ!マンガタリライター随一の『ハレ婚。』ファン、ayameです!

『ハレ婚。』が好きでせっせと『ハレ婚。』の記事を書き続け、そんな私をどう思ったのか当メディアの編集長に「NON先生にインタビューとかできたらいいね」と言われたのが数ヶ月前……。

ついに念願叶って、NON先生にインタビューすることに……!(すごい!やったぞ!)

インタビューするに至った詳しい経緯は、先行記事にも書かせていただきました!

先行記事は『ハレ婚。』の裏話が盛りだくさんなので、まだ読んでいない方はぜひ一度ご覧くださいね。

【先行公開】NON先生と手塚だいさんに『ハレ婚。』の裏話たっぷり聞いてきた!まどか・ゆず・そしてジョーの知られざる真実とは?

2019年5月25日

 

今回のインタビューでは、NON先生だけではなく、『ハレ婚。』の構成を手がけている手塚だいさんのお話もお聞きすることができました!

ayame
フリーライター。小さいころから漫画が好きで、実験の合間にも漫画を読むほど。 ジャンルを問わずなんでも読むけど、時代もの・歴史ものがとくに大好物。 『ハレ婚。』の女子キャラではうらら推し。
NON先生
『デリバリーシンデレラ』でデビュー。2014年より週刊ヤングマガジンで『ハレ婚。』の連載を開始。『ハレ婚。』は女性でも楽しめる、エロくてかわいくてちょっぴり泣けるハーレム漫画!先生自身もとてもかわいらしい人です。
だいさん
『ハレ婚。』の構成を手がける、公私ともにNON先生のパートナー。THE・イクメンで、漫画家NON先生をあらゆる形で支えていらっしゃいます。だいさんがいなければ『ハレ婚。』はなかった!?(お子さんのお迎えのため途中で退席されましたが、貴重なお話をたくさんしてくれました!)
マーチンちゃん
ふわふわのアメリカンカール。とても人なつこく、インタビュー中もかわいい姿をたくさん見せてくれました。NON先生とだいさんにとって癒やしの存在!

お二人にお聞きしたメイントピックスは、

  • NON先生のこれまでの活動について
  • NON先生がもつ漫画家・母・妻の3つの顔について
  • 『ハレ婚。』の終わりにともなう今後の活動や展望について
  • お仕事現場見学

などなど。

前編では、おもにNON先生の幼少期から漫画家デビュー、そして現在連載中の『ハレ婚。』に至るまでのお話

NON先生のこれまでの軌跡をじっくりねっとり聞いてきましたよー!

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目次

1、生粋のジャンプっ子が漫画家を目指し専門学校へ!担任の「お前は青年誌だ!」という言葉がバシッとハマった!

ファンとして気になるのは、第1に漫画家NON先生の誕生ストーリー!

ライターの緊張をほぐすためにも、最初は子供時代に好きだった漫画についてお聞きし、そこから少しずつ現在に至るまでのお話を聞いてみました!

 

ayame
今日はよろしくお願いします!

今回はファン目線を交えつつ、漫画家・NON先生の誕生から現在に至るまで深掘りしていきたいなと思っています。

NON先生
それはそれは……、なんか恥ずかしい(笑)
ayame
さっそく、子供時代のお話を聞かせてください!

小さい頃から漫画が好きだったんですか?

NON先生
もともとゲームが大好きで、ずっとドラクエをやってたんです。

で、小学生のとき公園で『ダイの大冒険』を拾って、「ドラクエの漫画だ!」って。

そこから一気に漫画にハマりましたね。

DRAGON QUEST―ダイの大冒険― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

NON先生が大好きな「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」

 

ayame
ずっと少年誌ばかり?
NON先生
ほぼジャンプ!世代的にも、ものすごくジャンプが熱いときだった!
ayame
わかります!(先生と同世代)

ほかに好きだった漫画はありますか?

NON先生
今も読んでる『HUNTER×HUNTER』、それから『るろうに剣心』『封神演義』ですね。『封神演義』では哪吒(なたく)が好きでした!
ayame
哪吒!ちょっと特殊といえば特殊なキャラですよね(笑)
封神演義 (第5部) (ジャンプ・コミックス)

こちらが宝貝人間の哪吒。ちなみにライターは天化が好きでした。

 

NON先生
当時からちょっとクセのあるキャラが好きで(笑) 

(だいさんに向かって)ぜんぜんわかんないでしょ?

だいさん
うん!
NON先生
11個上で世代が違うから、話が合わない(笑)

お二人ともとっても仲良しです!

ayame
漫画がずっと好きで、漫画家を目指そうと思ったのも自然な流れだったんでしょうか?
NON先生
そうですね、小学校4年のころには周りにも「漫画家になる!」って言いふらしてました。

でも、漫画はぜんぜん描いてなかったです……ノートとかに描こうとはするんですけど、仕上げられないんですよ。

これじゃあ持ち込む作品もないぞってことで、18歳で焦って専門学校に進みました

学校なら課題で強制的に作品が作れるので(笑)

ayame
締め切りがあるほうが頑張れるタイプなんですね。(私と一緒!)
NON先生
そうなんですよー。

で、その専門学校の担任の先生に「お前は青年誌だ!」って言われたんです。

ayame
どういうポイントで判断されたんでしょう……絵柄ですか?
NON先生
絵柄と、あとストーリーの傾向ですね。

「ヒューマンストーリーが得意なんじゃないか」って言われて、そこで初めてヤング誌を読んで、一気にハマりました。

少年誌にはない刺激がたっぷりで(笑)

ayame
なるほど。専門学校に進学したことが、今のNON先生のベースのもっとも大事な部分をつくったんですね。(漫画家になる道もいろいろだなぁ~!)

 

2、『デリバリーシンデレラ』でついにデビュー!板挟みや賛否両論あろうとも初連載から描きたいものを追求!

ayame
専門学校を卒業して、わりとすぐ『デリバリーシンデレラ』でデビューしたんですよね。
NON先生
そうですね。専門学校の2年で4作描き上げて、集英社に持ち込みに行ったのがきっかけです。

 

2-1 やりたいのはあくまでもストーリーもの!エッチ系の需要に応えつつ徐々に路線変更したNON先生とそれを支えただいさん

NON先生
持ち込みをして担当さんがついて、「ちょっとエッチなお話でいきましょうよ」という話になって、「風俗ものでいきたいです!」って言ったんです。
ayame
かなりとがってますよね。

女性作家で風俗もので、「シンデレラ」っていう一見かわいらしいタイトルで、実は結構ダークなお話って……。

NON先生
もともとストーリーものがやりたかったんです。

でも、最初からいきなりそれはできないので、エッチ系という需要に応えながら、徐々に誘導していった感じですね(笑)

だいさん
編集さんは、かわいくってエッチなオムニバスみたいなのを求めていたんですよ。

ミヤビがいろんな男性客と出会ってやりとりして、みたいな。

でもNONは、いろんな女の子の抱えている問題を風俗を通して描いていって、結果的にミヤビの成長に繋がる話にしたい!って、当時から相談受けてたんです。

ayame
『デリバリーシンデレラ』のころからだいさんにいろいろ相談されていたんですね。
NON先生
そのときはまだ裏方だったんですけど、一緒に住んでたので愚痴をこぼしたり……。

編集さんに言われたことを持ち帰って、相談すると違う意見を言われることもありました。

で、「そうなのかも」と思って編集さんに言うと、「また旦那に入れ知恵されて!」って言われて。

当時は裏で操られているとかも言われました(笑)

だいさん
僕的には、NONに合ったものを、っていう思いだったんだけど(笑)
NON先生
ちょっとした板挟み状態ですよね。

でも、どっちの意見もすごく参考になったし、真摯に聞いていましたよ。

で、いろいろ迷いもありましたけど、最終的には自分の好みとか勘ですすんでいきました!

 

2ー2 「女の子を通して風俗業界の問題に切りこみたい!」徐々に社会派に傾くストーリーは賛否両論だった!

ayame
とくに、雫が登場したあたりから、お話はいっきに社会派になりましたね
NON先生
賛否両論あったんですけど、どうせ風俗っていうテーマを扱うなら、今風俗業が抱えている問題を描きたいなって思って。

それに立ち向かっていくかっこいい女性がいたらミヤビもきっと憧れるだろうし、実際にそういう女性がいたら風俗界も変わるのかなっていう希望も込めて。

雫はいろんな憧れが詰まったキャラなんです。

雫はミヤビの憧れの存在であり、物語を大きく変える人物です。

(『デリバリーシンデレラ』NON 1巻/集英社 より引用)

ayame
賛否両論ありましたか……!
NON先生
やっぱり、エッチで楽しい読み切りチックなお話ではないじゃないですか。

万人が興味あるとも言えないしどうしたって辛い展開もあるし……、でもその方が面白いんじゃないかと思って、突き進みました。

ayame
賛否両論といえば、個人的にはサクラの話が気になります。

ホスト狂いになって、でも最終的に旦那さんに許されてっていう……。

けっこうファンの賛否があったんじゃないかなって。

NON先生
なつかしい~!

もともと、サクラは男性読者を意識したキャラじゃなかったんです。

女の傲慢さとかわがままさを表に出して作ったキャラクターなので、賛否の否についてはあんまり気にしなかったかな。

女の人は心がちょっと弱くて、誰かの支えを必要としている、助けてあげなきゃいけないんだよっていう、そんなヒロインのひとりとして描いたので。

ayame
女性目線で読むと、サクラのエピソードってめちゃくちゃ心にグサグサくるんですよ。

夫が自分に関心がないって……辛いですよね……。

ライターが心をえぐられたシーン。

(『デリバリーシンデレラ』NON 3巻/集英社 より引用)

NON先生
結婚してると、少なからず感じることありますよね(笑)
だいさん
(笑)
ayame
あと、ミチルとかナギサはめちゃくちゃリアルだなって思いました!

ミチルみたいな女の子、実際いるよなーって思いますもん。

どうやってキャラ作りしたんですか?

NON先生
まず、ミヤビっていう主人公がいて、もう一人女の子を出そうと考えると、自然と対照的なキャラを作ります。

それでバランスをとりながら女の子を増やしていったら、自然といろんなタイプの女の子が登場するようになったんです。

ミチルみたいな子ほど、幸せになってほしい!

(『デリバリーシンデレラ』NON 2巻/集英社 より引用)

NON先生のキャラ作りについて、だいさんは「(漫画家は)みんなそうだよ」と笑ってらっしゃいましたが、それでもあれだけリアリティのある女の子を1つの作品で何人もつくれるなんて……!とあらためて衝撃でした。

 

2-3 『デリバリーシンデレラ』によってエロも漫画家としての体力も鍛えられた! ~そして『ハレ婚。』へ~

ayame
デビュー作の『デリバリーシンデレラ』で得られたものはなんでしょう?
NON先生
やっぱり風俗ものなんで、連載が始まるまでハードルが高かったんです。

なかなか許可がおりなくて……。

普通は読み切りをのせて、アンケートの結果がよければ連載って感じなんですけど、多分読み切りを3回くらいやらされたかな。

でも、それで鍛えられたなって思ってます。エッチなシーンもたくさん描いたし!

こんな過激なシーンも!

(『デリバリーシンデレラ』NON 1巻/集英社 より引用)

ayame
女の子が多い分、『ハレ婚。』よりエッチなシーンが多いし、描写ももっと直接的でしたよね。抵抗はなかったですか?
NON先生
20歳でデビューして連載は23歳で始まって……、抵抗とか以前に、若いからこそ捨て身でした。
ayame
ちなみに、エッチなシーンの参考資料は?AVとか見るのでしょうか?
NON先生
AVはほとんどなくて、おもに青年誌ですね。

エッチ描写も含めて『デリバリーシンデレラ』で得られたものはすごく大きくて、漫画家としての基盤みたいなのが作られたなって感じています。

 

デビュー作から担当編集さんやだいさんをはじめ、多くの人の意見に触れられたことが、NON先生の漫画家としてのセンスに磨きをかけたんですね。

その後の『ハレ婚。』で見られる魅力的な人間ドラマも、『デリバリーシンデレラ』あってこそ、というわけです。

 

3、『ハレ婚。』のきっかけはだいさんの意外な一言!今だから言える何度もくじけそうになった連載決定までの道のり

先生のお話に耳を傾けるマーチンちゃん。いい子!(たまにマイクに息を入れるというお茶目っぷり)

ayame
『デリバリーシンデレラ』が終わってからは、いくつか読み切りを描かれて……
NON先生
えーっと、なんだっけ?
だいさん
読み切りは2本ですね。

ぜんぜん覚えてないんですよ!(笑)

NON先生
すぐ忘れちゃう(笑)

 

3-1 撃沈続きの連載会議……。だいさんの「少子化って問題だよね。一夫多妻すればいいのに」という言葉がきっかけに

ayame
2本の読み切りのあと、『ハレ婚。』がはじまると。

着想はどこから?

NON先生
ハーレムものを求められて……あれ?違う?
だいさん
違う違う(笑)

デリシンが終わって、次の連載を担当さんと考えてて、それが連載会議に通らなかったんですね。ボロクソに言われて。

ayame
えぇー……。
だいさん
かなり落ち込んでたんですよ……。
NON先生
黒歴史です。
だいさん
その頃から僕も打合せに入ってるんですけど、たまたま僕が鳥取県の人数の少なさにびっくりして。

少子高齢化って問題だなぁ、一夫多妻でもしたらいいのになぁって。

NON先生
意味わかんない(笑)
だいさん
そこから、一夫多妻って面白そう、NONが描いたら面白いものになるんじゃないかって思ったんです。

で、当時の担当さんに話したら、「それだ!」って。

NON先生
ハーレムものが好きな担当さんだったんですよ。

でも、私はハーレムものってあんまり面白くないなって思ってました。

自分が女性だからっていうのもありますけど。

だいさん
僕もそんなにハーレムものは好きじゃないです。

でも、NONだったら今までのハーレムものと違うものが描けるって思ったんですよ。

「NONなら!」と力説するだいさん

だいさんの言葉からは、漫画家NON先生に対する、絶対的にな自信と信頼を感じられます……!

 

3-2 漫画家さんあるある?なかなか決まらない連載……一時は「もう連載なんてしたくない」という言葉も

NON先生
最初、主人公は男性で、THE・ハーレムものって感じだったんです。

けど……。

だいさん
1回それでネームつくって連載会議に出したんですけど、やっぱり落ちたんですよ。

で、またすっごい落ち込んだんです。

NON先生
これならイケるって思ったんです……。
だいさん
担当さんも「ぜったいウケる」って言ってたのにダメで、ついにNONが「もうヤダ」と。「もう連載なんてしたくない」って言うくらい落ち込んで。

僕自身、目の前で生む苦しみを見てきたんで、こりゃ大変だと。

NON先生
やってられないですよ!(笑)
だいさん
「なんで落ちたんだろう?」って話したときに、担当さんが「もっと女をいっぱい出せばいい。100人くらい出してより取り見取りにしたら間違いない」って言ったんだけど、それはないなって。

じゃあほかの担当さんの意見も聞いてみよう!ってなっていろんな人に紹介してもらったんです。

その一人が講談社の編集さんで、「うちならすぐ出せますよ」って言ってもらえて、この人とやってみよう!と。

NON先生
すぐ出せますよって言ったのに、「女主人公にしたらどうですか?」って言われて、1から話が変わっちゃったけど。
だいさん
結果的にそれが大正解でね。
ayame
連載ってハードル高いんですね……
NON先生
何事もなかったかのように連載してますけどね(笑)

やっぱり出版社によってカラーとかも違いますし。

だいさん
その辺は編集さんのほうが詳しいと思います(笑)

同席していた編集さんにお話を振ってみましたが、連載に関わる詳しいことは「ノーコメント」とのこと!

連載までの長い道のり……漫画家さんは誰しも経験のあることなのでしょうか?

連載って本当に大変だ!そして連載をもっている漫画家さんはやっぱりすごい!

 

3-3 魅力的な女子キャラのつくりかたは女友達が多い女性作者ならでは!龍之介は編集さんの一言で徐々にイケメンに進化?!

みんな違ってみんないい!

(『ハレ婚。』NON 4巻/講談社 より引用)

ayame
「一夫多妻」っていうテーマがあってキャラ作りに入ったと思いますが……。

ハーレムものだけに、『ハレ婚。』の女の子たちってそれぞれに違った魅力があってみんな素敵なんですけど、モデルとかいるんですか?

NON先生
女友達とかは参考にしますね。

でも、バッチリその子そのままっていうよりは、「あの子の姉御肌なとこキャラに生かしたいなぁとか」「あの子のこんな仕草がかわいかったなぁ」とか……。

ayame
仕草も!

そのへんは女友達が多い女性作者ならではって感じですね。

ちなみに、小春はどうやって作りましたか?

NON先生
『デリバリーシンデレラ』からのつながりもあるんですけど、主役のミヤビがどちらかというとおとなしいタイプだったので、次は元気いっぱいでグイグイ話を引っ張っていくようなヒロインにしようって思って。

そこから自然に生まれたのが小春っていうキャラなんですよね。

ちょっと面倒でウザいけど(笑)

だから、まさかこんなに批判されるとは思わなかった!

ayame
小春に対する批判の声、多いですか?!
NON先生
「主人公が嫌い!」って声、けっこう多いです(笑)

でも、小春の魅力ってまさにそこかなって。

人の目を気にして自分を押さえ込んだりしない、ちょっと単細胞だけどどんどん突進していく感じ。

常に自然体で裏表のないところが人を惹きつけて、男女問わず周りに人が絶えないタイプですね。

実はそういう女の子こそ、一番魅力的でかわいいと思うんですよ。

意外と乙女チックなところも(笑)

ayame
乙女チック、たしかに(笑)
NON先生
あと、性が苦手っていうのも重要ポイント
ayame
小春みたいな子、意外と多いですよね。

共感する女性も多いと思います。

NON先生
男性に合わせて演技したり、本当はしたくないのに頑張ったりっていうね。

知り合いには「キスもハグも嫌」っていう子もいました(笑)

ayame
ストーリー的にも小春というキャラ的にも、性的なことが苦手っていうのは大事なところなんですね。
だいさん
ただ、その辺はちょっと難しかったよね。

イヤイヤすぎても話がすすまないし、でもすごく興味深いところだから丁寧に描きたいし……。

ayame
そう考えると、龍之介の「リハビリ」は巧妙というかなんというか……(笑)
NON先生
強制的にセクシーシーンにもっていけますからね(笑)

でも、龍之介は一番苦労したキャラなんですよ……。

というのも、最初、龍之介はかっこよく描いちゃいけないって思ってたんです。

ayame
初登場、号泣でしたもんね。

号泣で登場した龍之介

(『ハレ婚。』NON 1巻/集英社 より引用)

NON先生
そうそう、とにかく気持ちわるい変態チックなヤツにしよう!って思ったんです。

青年誌だし、かっこよくて天才で金も持ってる男が美女にモテまくる漫画なんて、誰が読みたいんだ?!って。

でもハネムーン編あたりで、編集さんに「この男、どこがいいのかサッパリわからない」って言われたんです。

そのときはじめて、かっこ良く描いて良いんだ!って気づいたわけです(笑)

そこからぐんぐん龍がイケメンになっていくんですよ。

男性読者はイケメンが嫌いってすり込まれてたんですけど(笑)

だいさん
見た目の問題と性格の問題はまた別だからね。
NON先生
まぁ、ちょっと危ないやつのほうが話の展開も面白いですし。

イケメンにしつつ、どうしたら龍のヤバさを生かした楽しいストーリーになるかとか考えるのも楽しいですね。

だいさん
最近は龍之介くんも丸くなっちゃって、龍っぽくないなって思ったりもするけど。

でも、ストーリー的にも落ち着いてきて、伊達家に子供もできたし、自然にそうなったんだろうね。

NON先生
そうねー、やっぱり大黒柱にはどっしりしててほしいしね。

それに、ハーレムものの主人公って女の子に目移りしていくけど、あれが嫌なんです。

だから、龍は一途でみんな大好きっていうスタンスをぜったい崩さないキャラクターであるべきと思っています。

ayame
器がでかいですよね、龍は。
NON先生
私は龍のことを芯が通ってて、でも弱いところもあって、いわゆる”男”として描いてます。

強さがあって弱さがあって、守ってあげたくなっちゃうような……女性が一番魅力に感じるタイプですね。

読者の皆さん、ぜひハネムーン編から読み直して、龍之介のイケメンへの変化を確認してください!(笑)

 

4、インタビュー前編のまとめとライターの個人的な感想

前編ではNON先生が漫画家を志すまで、そしてデビュー、『ハレ婚。』の連載開始に至る苦労話やキャラメイクなどについてお話を聞きました。

一番驚いたのは、いまや大人気の『ハレ婚。』でも、連載が決定するまではとっても大変だったことでしょうか。

NON先生の粘り強い努力とそれを支えただいさん……二人の思いが一つのベクトルにならなければ、今私たちが楽しんでいる『ハレ婚。』はこの世になかったのです。

NON先生の言葉の端々からとにかく大変だったことは十分伝わってきましたが、きっとそれだけじゃ足りないほど、連載を獲得するのって読者が想像している何十倍も大変なことなんですね……。

また、龍之介がイケメンに変化(進化?)したというのも興味深いお話でした!

編集さんの声を柔軟に取り入れるNON先生だからこそ、ストーリー以外にも予想外の楽しみを発見できますね!

 

個人的には、NON先生の龍之介に対するスタンスを聞けたのも嬉しかったです。

龍之介はことあるごとにフラフラしていて、とにかく何を考えてるのかわからないですが、実際は「一途でみんなが大好き」

わかっていたつもりだけど、作者であるNON先生の口から直接聞けたことで、なんだか安心しちゃいました。

これが小春にもちゃんと伝わればなぁ!と思います。切実に。

 

と、いうわけで、前編では漫画家NON先生の基盤や『ハレ婚。』制作秘話をたくさんお聞きし、時間も忘れてしゃべってしまいました……。

続く後編では、現在のNON先生についてさらにクローズアップ!

  • 青年漫画で活動するスタンス
  • 現在のお仕事環境について
  • 今後の活動に関するお話

などを聞いていきます!

 

ayame

 

今回のインタビューのきっかけとなった『デリバリーシンデレラ』や『ハレ婚。』の記事を置いておきます。

女性でも楽しめるハーレム漫画!『ハレ婚。』の登場人物と3つの魅力を徹底解説

2019年1月15日

【ハレ婚。】ゆずの子の父親は誰か?龍之介を推したい理由と3つの考察ポイント

2019年2月13日

女性必読の『デリバリーシンデレラ』!女性目線の風俗漫画から学べることや魅力を徹底紹介!

2019年4月8日

よかったら読んでみてください!

【追記】2019.06.04

マンガタリ編集部よりお知らせ!

今回のNON先生と手塚だいさんとのインタビューの裏話を取材に帯同した編集長・堤と副編集長・中山で語りました。

写真撮影担当とTwitterの実況担当の裏話です。ちょっとでも現場の雰囲気が伝わればなと思って収録しました。是非、聴いてみて下さい!

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ABOUTこの記事をかいた人

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元研究職、現在は飼い猫を溺愛する主婦兼フリーライター。小さいころから漫画が好きで、実験の合間にも漫画を読むほど。 ジャンルを問わずなんでも読むけど、時代もの・歴史ものがとくに大好物。 篠原千絵先生大好きです!好きなタイプは『はじめの一歩』のヴォルグさんと『はいからさんが通る』の編集長。