靴職人漫画「IPPO」の履く人のベストにこだわる主人公が男前すぎる!




どうもマンガタリライターのペンタです。

今日紹介したいのは、IPPO(いっぽ)という作品です!

作者は「えすとえむ」さんという方で、2012年には「うどんの女」で「このマンガがすごい」オンナ編第3位に選ばれました。

うどんの女 (Feelコミックス)

IPPOは22歳という若さで店を開いてる靴職人を描いた作品です。

ただの靴屋ではなく一足30万円ものフルオーダーメイドの靴屋のお話で、靴が魅力的に描かれ読んだ後は毎回靴が欲しくなります。

魅力的に描かれるのは靴だけではなく

  • 色んな形で靴を愛する登場人物たち
  • イタリアの名門で育った主人公が迷いながらも前に進む姿
  • 何度も読み返したくなる接客の際のオシャレなセリフ

などなど魅力的な要素がふんだんに詰まった作品です。

靴がカッコよく靴への愛が詰まった作品で、靴好きでない僕でも一瞬で魅了されました。

面白いよりは味わい深い作品で、1巻だけでもIPPOの空気感にどっぷりハマることは間違いありません。

僕に子供ができれば成人までには絶対に一読させたい物語です。

IPPOを読むのは今からでも遅くありません。

 

1、IPPOはどんな漫画?

IPPO 1 (ヤングジャンプコミックス)
作者 えすとえむ
出版社 集英社
掲載誌 ジャンプ改
単行本 全5巻

全5巻の作品で、文字も少なくサラサラと読めてしまうので、とても読みやすい作品です。

少年漫画のような泥臭い作品ではなく、オシャレさ大人っぽさを感じさせる作品です。

 

2、IPPOのあらすじ紹介

IPPOのあらすじを紹介していきましょう。

主人公である一条歩(いちじょうあゆむ)は、

12歳の頃から祖父に靴作りを教わり、

17歳でイタリアの靴づくりの名門ジェルリーニで職人として腕を磨きます。

そして、

5年後の22歳の時、日本に行き「IPPO」という名前で注文靴の店を出します。

注文靴とは、自分の足のサイズや要望に合わせて

職人さんがオーダーメイドで作ってくれる靴です。

なんとその価格は、

フルオーダーメイドで一足30万円の靴!!

(IPPO1巻より引用)

思わず「高っ」と思われるような価格です。

一足30万円ということもあって、

靴に対して特別な思いを持った様々なお客さんが来店します。

  • 偉大な父の後を継ぎ、父の影を追う会社経営者
  • テレビで作られたイメージに振り回され悩む俳優
  • 同性愛者にプロポーズをするためのプレゼントとして靴が欲しい男性
  • 靴を履かずコレクターとして靴を集める医者

歩は積極的にお客さんの意見に耳を傾け、何がベストなのか、どんな靴を求められているかを考え抜きます。

『IPPO』は、

22歳という若さで店を開いた靴職人が、靴と向き合うのはもちろん、様々な人と向き合い成長していく物語

です。

「職人ってかっこいいな〜!!」とつい読み込んでしまいます。

では、『IPPO』に登場するメインキャラクターを紹介しましょう。

 

3、靴への強い想いがある情熱的なメインキャラクター4人を徹底紹介

『IPPO』では、靴職人にスポットライトが当たって物語が進みます。

靴を扱ってる人たちそれぞれが、全く違う哲学を持っています。

ここからは登場するメインのキャラクター4人名場面や名ゼリフと共に、徹底的に紹介していきます。

 

3−1 自分の常識を壊してでもお客さんにとってベストな靴を作る・一条歩

歩はイタリアの靴づくりの名門であるジェルリーニで17歳の頃から働き、

5年の修行を経て、22歳で独立し日本に注文靴の店を出します。

(IPPO1巻より引用)

イタリアのジェルリーニは美しい靴を作ることを信条にしていますが、ジェルリーニで学び独立した歩の店は少し違います。

歩は、

相手の注文に合わせたベストな靴

を目指します。

 

(IPPO1巻より引用)

「とにかくかっこいい靴を作ってくれ」という無茶な要望にも精一杯答えます

歩は、

  • 相手の言葉にはできないけど満たしたい欲求は何か?
  • 相手の職業
  • 周りからどう見られたいか
  • どんな歩き方をしているか

すべてを考慮した上で靴づくりに挑み、提供します。

歩の靴に対する想いがもっとも現れているシーンがこちらです。

(IPPO2巻より引用)

背中で語るシーンがめちゃくちゃカッコいい

「自分の常識を壊してでもはく人にとってのベストな靴を作りたい。」

普通なら自分でやり方を決めて、それに合わせてものづくりをする方が楽なはずです。

ジェルリーニは「美しい靴を作る」を哲学としていました。

しかし、歩は毎回、

「はく人のベスト」

を目指して靴を作ります。

『IPPO』という作品が面白い理由は、この歩の靴づくりのスタイルがベースになっているからです。

「はく人」のベストを探ることで、それぞれのお客さんの背景が語られ、様々な物語が展開していきます。

 

3−2 事故で片足を失いIPPOの靴で人生を再出発するデザイナー・足立唯(あだち ゆい)

(IPPO1巻より引用)

「足立唯」は元々モデルをしていましたが、事故で片足を失ってしまった女性です。

モデルとして仕事をすることはできなくなりましたが、ランウェイを歩いてた自分の姿がどうしても忘れられず、デザイナーとして関わろうと人生の再出発を決意します。

リハビリも順調で、いい義足にも出会った唯ですが、

「人生再出発したいけど何か足りない、、、」

と感じていました。

そして、その正体が靴であることに気づき、IPPOというブランドを見つけ、歩の店に来店しました。

「飾るためでなく歩くための靴が欲しい。」

「そして新たな一歩を歩き出すための靴が欲しい。」

という強い思いを持って歩にオーダーします。

(IPPO1巻より引用)

足立唯の不思議な強さを感じるシーン

事故で足を失い、自分の好きな仕事が一切できなくなった。

非常にショックの大きい出来事なので、落ち込み、無気力状態になり、

人生を投げ出してもおかしくありません。

しかし彼女はめげずに前を向き、再出発しようとしています。

ファッション業界でもう一度人生を始めるために

「ファッションは足元から」

という言葉通り、もう一度ファッション業界で仕事をするための、一足を求めます。

「前を向くのに心だけじ足りないことだってあるわ」

という言葉は、彼女の強さとファッションに対するこだわりを感じるシーンでした。

 

(IPPO1巻より引用)

靴ができあがり、靴を試着するシーンも名場面の1つです。

 

3−3 歩の唯一無二の師・祖父のフィリッポ

(IPPO2巻より引用)

歩は12歳の頃から祖父に靴作りを教わっています。

彼の名前は「フィリッポ」。

歩は「ノンノ」(イタリアで祖父の意味)と呼んでおり、大変慕っています。

基本的な靴の作り方、道具の使い方はもちろんのこと人と接するときの姿勢も学びました。

歩は、フィリッポの元に訪れ帰っていくお客さんの嬉しそうな顔だけは、小さいながらも覚えており、フィリッポのような靴職人になりたいと願っています。

歩いわくフィリッポの靴は、

  1. 人生に彩りを加える靴
  2. 人生に寄り添える靴

この2つの顔を持った靴を作る職人だったそうです。

またフィリッポは歩を導く名言を数多く残します。

 

(IPPO3巻より引用)

「よい靴を作りたいなら、、、」「まずは向きわなくては」

 

(IPPO3巻より引用)

「目に見える美しさ」「ここの中に存在する美」

フィリッポの言葉は、人生の経験や靴職人としての厚みを感じさせるしっかり身の詰まったものです。

靴とはどうあるべきか、靴はどう作るべきか。

最後の最後まで歩に問い続ける、歩にとって最高の師であり、最愛の祖父です。

 

3−4 自分が納得する美しい靴しか作らない歩のライバル・神堂玲司(しんどうれいじ)

神堂玲司は思ったことをはっきり言う関西弁の男で、自分が納得した注文しか受け付けません。

(IPPO4巻より引用)

「自分の思う美しい靴しか作らない」

これが彼の靴に対してのこだわりです。

素材も方法も自分が気に食わなければきっぱり断ります。

(IPPO4巻より引用)

お客さんの注文とあれば全力でそれに応える歩とは正反対です。

何が因果か、二人は吸い寄せられるように出会います。

(IPPO4巻より引用)

歩の宣戦布告とワクワク顔の新堂

二人は考えが違うからこそ、お互いに切磋琢磨し、よきライバルとなります。

神堂は単身パリに修行に行き、「エイトミリオンズ」という自分のブランドを立ち上げています。

「エイトミリオン・Eight Million」を日本語に訳すると「800万」です。

これは、八百万(やおよろず)という意味にかかっています。

実は神堂は家が神社ですが、継がずに靴職人になりました。

八百万(やおよろず)とは「全てのものには神が宿る」という日本古来の考え方です。

自分の生い立ちや、自分の靴づくりの哲学にも通ずるので「エイトミリオンズ」という名をつけました。

そんな新堂に対して、

(IPPO5巻より引用)

歩は、ブランド名にまで世界観を投影させている神堂のセンスに、ついつい嫉妬してしまいます。

強い世界観と強い想いを持った神堂の靴は、どんな客でもうならせます。

(IPPO4巻より引用)

新堂がお客さんをうならせるシーン

もし自分がお客さんだったら

  • 歩に靴を作ってもらうか?
  • 神堂に靴を作ってもらうか?

と、考えさせられるほど、作中では強い魅力を放っています。

主人公を食うくらいの異彩を放つ新堂は、この漫画を大いに盛り上げてくれます。

 

4、『IPPO』の最大の魅力は主人公の歩!ひたすら向き合う歩の姿勢に注目せよ

独立しているとはいえ、歩はまだ22歳です。

一足30万円のプレッシャーもありますし、自分よりも倍以上の年の人を相手にする職業です。

プロ意識が高く、彼は靴づくりに一切妥協しません。

手間や労力も惜しまず、常に相手にとってベストな靴を追求します。

 

(IPPO1巻より引用)

まさかの全直し。お客さんは「え?」。

注文され一度作った靴であっても、違うと思えば抵抗なく全て作り直します。

そんな歩は神堂に出会い、自分の靴づくりに迷います。

(IPPO4巻より引用)

歩のたじたじ顔は必見

「IPPOってブランドには何の美学も感じひん」と言われ、自分のブランドと向き合うことを余儀なくされます。

(IPPO4巻より引用)

涙顔の歩も必見

「いい靴を作るだけではダメなのか?」

と迷い、悩みます。

そして、歩は

(IPPO4巻より引用)

迷ったときこそ

素材と向き合い、靴と向き合います。

逃げずにひたすら向き合います。

5巻通じて、「靴」にずっと向き合い続ける歩の姿が『IPPO』の一番の魅力です。

 

5、何度でも読み直してしまう歩のオシャレな接客のセリフ3選!

歩はオシャレなセリフを吐きまくります(笑)

好きなセリフを楽しむお膳立てをするために、何巻も戻って読んでしまうことってありませんか?

僕は『IPPO』に登場するセリフを堪能するために、全巻5巻ということもあって、何度も何度も読み返してます!

ここでは、その中でも特にオシャレな3つのセリフを紹介させて頂きます。

 

5−1、「あなたに履かれて完成です」

(IPPO1巻より引用)

「あなたに履かれて完成です」

義足で人生を再出発するデザイナー・足立唯が来店し、靴が完成したときのセリフです。

唯は

「うまいこと言うのね」

と返しますが、

「事実ですよ。」

と淡々と返します。

22歳が言えるセリフではありません。

オシャレすぎます(笑)

ただ、

「どんな靴もはかれるまでは未完成だ」

という、最後のセリフに歩のこだわりを感じます。

 

5−2 「綺麗ですね」

(IPPO1巻より引用)

「綺麗ですね」

さらに、できあがった靴を履いた彼女に対して、似合うではなく「綺麗」という言葉を選択しています。

さらっと女性を喜ばせる言葉を言っています。

「お似合いです じゃなくて?」

という唯の質問もガン無視で、

「ええ とても綺麗です」

と真っ直ぐな目で伝えます。

こんなセリフが言えるなんてモテないわけがないですね。

ともかくオシャレです。

人生で言ってみたいセリフではありますが、恥ずかしがり屋の僕には一生言えそうにありません。

 

5−3 「注文靴は、どんなに似せて作っても全く同じものは作れません。」

(IPPO1巻より引用)

父の会社を継ぎ、父の影を追いかける経営者のために作った靴が完成し、足を入れたシーンです。

「これでようやく父の後を歩める気がします」と言ったお客さんに対して、

「注文靴は、どんなに似せて作っても全く同じ靴は作れません」

「この靴はあなたの足 歩き方に合わせて作ったもの」

「世界で一足のあなただけの靴です」

と畳み掛けます。

歩はこのお客さんの事情は聞いていません。

しかし、やりとりの中で彼が抱える悩みに気づき、

「お父さんのようになるのではなく、あなた自身の道を歩いてください」

というメッセージを伝えます。

女性にだけオシャレなセリフを言うのではなく、経営者のおっさんにもオシャレなセリフで応対します。

歩の誠実な性格と、純粋にオシャレが板についてる様子が伺えます。

 

6、完成した靴に足を入れお客さんが履いて帰るラストシーンがカッコいい

IPPOというブランドを通じて歩は新たな一歩を踏み出すための靴を作りたいと願っています。

そんな想いで作るIPPOの靴をはいたお客さんたちは晴れた表情で生活に戻っていきます。

(IPPO2巻より引用)

靴をはかずコレクションにする医者

 

(IPPO1巻より引用)

父の背中を追う経営者

 

みな清々しく、楽しそうな表情で新たな人生を踏み出していきます。

お客さんの背景を知りながら最後の姿を見るので、読んでるこちらも思わず嬉しくなってしまいます。

(IPPO1巻より引用)

歩自身も

「一晩で人生を変えたシンデレラの靴のように」

という、靴づくりに対する思いを語っています。

是非、ぞれぞれのキャラクターたちの背景とラストシーンを堪能してみてください。

 

7、まとめ

今回は

  • 4人のメインキャラクター
  • 靴に向き合いすぎる歩の姿
  • 歩のオシャレすぎるセリフ
  • 靴をはいて晴れ晴れとした表情で帰っていくお客さんの姿

を紹介しました。

『IPPO』という作品は、靴への愛がたくさん詰まった作品です。

主人公の一条歩もその周りの人間も靴に対して特別な想いを持っています。

だからこそこの作品を読めば、

  • オーダーメイドの靴を作りたい
  • 靴にもっとこだわりたい

と必ず思うはずです。

僕は、落ち込んだ時や悩んでる時に読むとかなり元気をもらえます。

ぜひ手に取ってみてください。

 

マンガタリライター・ペンタ

 

漫画喫茶にも置いてないとこもあるみたいなので、『IPPO』好きの僕としては全5巻なので買っちゃうことをオススメします!

参考までにアマゾンリンクを貼っておきます↓

IPPO コミック 1-5巻セット

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ABOUTこの記事をかいた人

ペンタ

兵庫に住む少年漫画とお笑い大好きな20代のサラリーマン! キングダムとワールドトリガーが読めるこの時代に生まれて良かった笑 漫画のことなら1日中語れるほどのおしゃべり漫画中毒者! 漫画ばかりある部屋で、カフェオレ読みながらふかふかの椅子で漫画を読み続けるのが夢です。気軽にコメントください。 ツイッターもやってます↓↓↓