福本伸行本人の名言から福本作品に込められた共通のテーマを探ってみた!

福本伸行 名言

マンガタリライター宮ざわっ…です。

突然ですが、福本作品好きですか?

私は大好きです。

やけに臭い名言とか、説教臭いキャラとか、何から何までドストライク。

そんな福本作品好きなら当然作者にも興味が湧いてきますよね?

  • 「福本伸行ってよくあんな名言思いつくな」
  • 「そもそも福本伸行って一体どんな人物なんだ?」

そんな方のために、今回は福本先生自身のプロフィールと福本先生自身が放った名言について紹介していきます!

この記事を読めば、福本作品に共通した真のテーマを見つけることができるかもしれませんよ!

 

1.福本伸行のプロフィール

名前 福本伸行(ふくもとのぶゆき)
職業 マンガ家
出身地 神奈川県横須賀市
生年月日 1958年12月10日(2017年10月時点58歳)

工業高校を卒業後、建設会社へ就職。現場監督になり3ヶ月間勤めましたが、仕事自体に面白味を感じることができず、「何か一発ぶち当てたい」との思いからマンガ家を志すことに。

講談社へ自身が描いたマンガの持ち込みをしたところ、まずはアシスタントとして働くことを勧められ、かざま鋭二先生のアシスタントに。

その後、1980年に月刊少年チャンピオンで「よろしく!純情大将」というマンガにてデビューを果たしました。

ヒット作が出せないままアルバイトと平行してマンガを描き続ける日々が続いていましたが、1983年「ワニの初恋」というマンガで、ちばてつや賞優秀新人賞を受賞。

その後はなかなか芽が出ませんでしたが、バブル経済の影響で人気を博していたギャンブルマンガへと路線をシフトし、麻雀誌で「天 天和通りの快男児」「アカギ~闇に降り立った天才~」の連載を始め、一躍人気作家に。

1996年に週刊少年ヤングマガジンで連載が始まった「賭博黙示録カイジ」では2000万部以上(2015年時点)を売り上げる大ヒットを記録。

マンガ界を代表する超有名マンガ家として成功を収めました。

 

2.衝撃事実!実はマンガ家に向いていなかった!?

カイジやアカギなど、超人気マンガを次々と世に送り出し、マンガ家として誰もが認める成功を収めている福本先生。しかし、その道のりは決して順風満帆ではなかったそうです。

先にも述べたようにデビュー前、かざま鋭二先生のアシスタントとして働いていた福本先生。

不器用で上手い絵が描けなかった福本先生はある日、「福ちゃんは性格ががさつだからマンガ家よりトラック運転手が向いてると思う」と、かざま鋭二先生から言われ、アシスタントをクビになってしまいました。

要するに「君はマンガ家に向いてない」ということで、マンガ家を目指しているものにとっては、夢に対する死刑宣告みたいな感じでしょうか…^^;

まあ、福本作品に共通するあの特徴的な絵を見れば…素人目にも器用とは言えないかもしれませんね^^;

参考記事:http://kaijiblog.seesaa.net/article/32125309.html

 

3.マンガ家に向いてない福本伸行がマンガ家として成功できた2つの理由

普通の人間なら尊敬するマンガ家に「君は向いてない」と言われてどう感じるでしょうか?

  • 「やっぱ俺って向いてないのかな…」
  • 「マンガ家で飯食っていくのは無理かな…」
  • 「別の仕事探したほうがいいのかな…」

こんな考えに至る方が普通のように思います。

 

それでも決して諦めず、ひたすらマンガを描き続けた結果、今は超人気マンガ家として君臨している福本先生。

自身の座右の銘について聞かれたトーク番組で、次のように語っています。

「負けてもともと」と「継続は力なり」……

この2つを持っていれば、人生そこそこうまくいくと思う

 

-福本伸行-

「福本伸行 人生を逆転する名言集」(竹書房)より引用

  • 「負けてもともと」
  • 「継続は力なり」

勝つことが全てのギャンブルで、一発逆転を狙うカイジ達にとってどちらも真逆の言葉ですね(笑)

 

「負けてもともと」とは、自分には難しいことや無理と思えることにも挑戦してやろうという気概のこと。

「自分には何もできない」と制限を加えているのは、実は自分自身だったりします。

「絶対に無理だと思っていたけど、挑戦したら意外にできた」人生にはこんなギャップが思ったよりたくさん存在しているのです。

 

そして、「継続は力なり」

私も30手前になってヒシヒシと感じますが、ホント年齢を重ねれば重ねるほど「積み上げてきたものが全て」だと感じます。

 

幼い頃は、生まれた環境や才能の有無で人生が全て決まると思っていましたが…実はそうではなくて…。

  • 自分のためにずっと続けてきたこと
  • 誰かにどんなに否定されようが大好きでやめられなかったこと

こういったものを5年、10年コツコツ毎日積み上げてきた人間は本当に強い。

例えどんなことでも、他人から尊敬を得るレベルにまで達することができてしまうのです。

 

まずは「ピン」ときた直感に従って挑戦し、「これだ!」と思ったものをひたすら信じて続けてみる。

福本先生が言いたいのも、きっとそういうことなのだと思います。

 

4.福本伸行が命よりも大切にしている「信念」

たとえば武士は

「自分はこうである」っていうイメージを大事にするんです。

そのために死んじゃっていいわけですよ。

命っていうのは自分を表現するためにあるエネルギーじゃないですか。

ガソリンですよね。

それより自分が大事。

自分が思っている自分のイメージが大事。命よりも…。

-福本伸行-

「福本伸行 人生を逆転する名言集」(竹書房)より引用

これこそホント福本先生ならではの名言ですよね。

この言葉を代弁しているかのようにカイジに出てくる帝愛のドン:兵頭会長は衝撃的な名言を残しています。

命はもっと…

粗末に扱うべきなのだっ…!

命は…生命は…丁寧に扱いすぎると澱み腐る…!

最近の連中はもうやりすぎ…

自分を大事にしすぎた…

その結果 機会をつかめず…ズルズルと後退しながら…

腐っていくのだっ…!

-兵頭会長-

「賭博黙示録カイジ」第126話より引用

「命は大事」そんなことは当たり前。小学生でも知っています。

人間というのはそれ以上、もっと大事な「信念」や「誇り」「命の使いどころ」があるということなのでしょう。

「命や安定だけを優先してもっと大切なものを見落としていないか?」

自分に問いかけていきたいですね。

 

5.本人が語る!福本作品で一番好きな名言

今思いつくのは、『天』でアカギが死ぬ時に

「オレは不本意を愛していた」って言うんですよね。

『人生は概ね不本意なものだ。でもその不本意が好きだった』

っていうようなことをいう。

いいかえればそこが楽しいところだよ、とも言える。

上手くいってない人はそこの前提を間違えているんじゃないかな。

不本意だと辛いって思ってるんですよ。

そこが人生の基本なのに。

とはいえ、僕自身はその境地には至ってなく…

不本意はつらいです。

が…しかし…やっぱりそこが面白いとも言える…

そこを切り返していくのが、人生の醍醐味かも…

そう思ってます。

-福本伸行-

「福本伸行 人生を逆転する名言集」(竹書房)より引用

まだ読んでない人にとってはだいぶネタバレになってしまいますが…^^;

「天 天和通りの快男児」にはあのアカギが随分歳をとった姿で出てきます。

若い頃と変わらず圧倒的な雀力で他を圧倒するアカギ。

 

しかし…不幸にもアルツハイマーという脳の難病を患ってしまいます。

治る見込みもなく、親しいものたちと最後の会話を交わす生前葬式を開いた後、自ら命を絶つことを決意したアカギ。

そんなアカギが最期に残した名言がこちらです。

ああ…無念..無念だ…!

くたばるのは無念….

しかし…

仕方ないのさ…これも..!

無念であることがそのまま「生の証」だ….!

思うようにいかねぇことばかりじゃねぇか…生きるってことは..!

不本意の連続..時には全く理不尽な..ひどい仕打ちだってある…!

けどよ…たぶん…それでいいんだな..

無念が「願い」を光らせる…!

嫌いじゃなかった  何か「願い」を持つこと

そして…同時に今ある現実と合意すること..!

不本意と仲良くすること…

そんな生き方が好きだった..

たぶん…

愛していた…無念を….!

-赤木しげる-

「天 天和通りの快男児」第162話より引用

このアカギのセリフこそが福本先生自身が最も愛している名言なのです。

もし、死ぬまでにこの境地にたどり着けたなら、きっと何の後悔もなく旅立つことができるのでしょう…。

 

6.福本伸行がたどり着いた真理「死ななければなんとかなる」

海外での一人旅の経験ってのはあるかもしれません。

旅先で何かに迷った時、窮した時に、

「ともかく死ななければいいのだ」という考え方をしてきました。

あと「ギリギリまで自分だけで生きる」

「自分だけで切り抜ける」を基本にしてきました。

旅にかぎらず、それがこの世の中で自分が生きていくことの

面白さの根っこ……っていうか、面白さの全てがあるから。

「自分だけで生きる」こんな面白いことを何でしないの?って感じですね

人間関係が苦しいとかいろいろあるけど、それも含めてのゲーム。

そう考えたい。

-福本伸行-

「福本伸行 人生を逆転する名言集」(竹書房)より引用

この福本先生の考えはカイジの劇中でも濃く描かれいて、「とにかく死ななければ、命さえあれば、奇跡の復活・生還もあり得る」ということが繰り返し表現されています。

  • 「どんなに失敗しようと、とにかく死ななければいい」
  • 「すぐに人に頼らず自分でできるところまでやってみる」

人生なんてそんなに複雑に考えることなくて、こんなシンプルな想いと決意で思った以上にうまくいくものなのでしょう。

 

7.福本伸行が「負ける」よりも「悪事」よりもしたくないたった1つのこと

勝ちとは違うかもしんないけど、できることなら、

なるべく卑(いや)しいことはしたくないんですよ。

卑しいっていうのは、悪いことよりもしたくないんです。

-福本伸行-

「福本伸行 人生を逆転する名言集」(竹書房)より引用

「卑しい」というのは、

  • 品の無さ
  • 見苦しさ
  • みっともない振る舞い
  • 欲望をあらわにした様子

などを総称した言葉で、対義語は「尊(とうと)い」になります。

 

この福本先生の名言を代弁するかのように、代表作である「カイジ」にも「卑しいキャラ」と「尊いキャラ」がそれぞれ存在しています。

 

自分の欲望のために仲間や恩人さえも裏切る「卑しいキャラ」

例えば…

  • ギャンブル船エスポワールで金のためにカイジを裏切った安藤と古畑
  • 帝愛地下強制労働施設、イカサマチンチロで仲間たちの僅かな給料を巻き上げていた班長:大槻
  • 地下強制労働施設から救ってくれた大恩人カイジを陥れようとした三好と前田
  • カイジに敗れ、4億8000万の支払いを反故しようとした裏カジノの社長:村岡
  • 救出ゲームの最終局面、自分の欲望と保身のために仲間を見殺しにしようとした光山

どのキャラも思わず笑ってしまうぐらい、卑しさを全開にしていますよね(笑)

 

逆に、己の意地を命がけで見せたり、仲間を裏切ることを決してしなかった「尊いキャラ」と言えば…

  • 死の鉄骨渡りの最中、カイジを動揺させないために必死で悲鳴をかみ殺して落ちた石田
  • カイジに負けた罰、悪夢の焼き土下座を自力でやり遂げた利根川
  • 大金獲得か?死か?疑念が渦巻く救出ゲームの中、決して仲間を裏切らなかったチャンとマリオ
  • 何度仲間から裏切られても、決して自分からは裏切らないカイジ

 

卑しい生き方をするか、尊い生き方をするか。

全ては自分自身が「どうありたいか」から決まることなのでしょう。

 

8.お先真っ暗な20代に贈る最高のメッセージ

何者になれるかどうか悩んでる若い人たちに言いたい。

おまえは東大首席か、と。

そういうエリートなら、今いる位置が惜しくて、

挑戦しないってのもわかるけど、

普通の人生しか送れそうにない人なら、挑戦するべきですよ。

20代でやるべきことは、勝つなり負けるなりすること。

勝てばいいし、負けでもいい。

一番まずいのは、勝ちも負けもしないこと

 

-福本伸行-

「福本伸行 人生を逆転する名言集」(竹書房)より引用

平凡な人生を送ってきて、これからの未来の期待も持てない。

そんな若者が今すべきことは何か?

それを熱いメッセージで語った福本先生。

  • 才能や環境を気にするより、「これっ!」と思ったものに思い切りぶつかってみる。
  • やりたいことが見つかってないなら、新しいことにドンドン挑戦してみる

上手くいけばもちろん素晴らしいし、たとえ失敗しても後々大きな財産になるはずです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

福本先生の経歴や名言を振り返ってみると、次のようにまとめられると思います。

  • 才能よりも「挑戦」と「継続」
  • 命より大事な「信念」や「誇り」を持つこと
  • 上手くいかないアレコレをいかに切り返すかが人生の醍醐味
  • とにかく死ななければなんとかなる
  • 我欲にまみれた卑しいことをしない
  • 勝っても負けてもいい。とにかく挑戦あるのみ

 

マンガキャラの台詞や名言というのは、作者の考えや想いを代弁する鏡でもあります。

特に福本作品はその傾向が色濃く、福本先生が人生を通してたどり着いた境地、大切だと思っている信念を様々な作品、魅力的なキャラクターを通して伝え続けてくれています。

ただのマンガとして軽く受け流すのか、それとも自分の人生を好転させるキッカケにできるのかは、受け手側(読者)に委ねられているのかもしれませんね。

 

宮ざわっ…

福本伸行 名言

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