漫画おちこぼれフルーツタルトを登場アイドルのダメ可愛さと共に紹介

漫画おちこぼれフルーツタルトを登場アイドルのダメ可愛さと共に紹介

どうも。マンガタリライターの相羽です。

女の子の「カワイイ」を表現し続ける芳文社(ほうぶんしゃ)の「きらら系」漫画作品。

アニメ化もされた近年のヒット作の一つである、『ハナヤマタ』が終わってしまいましたねぇ。

僕もページの隅々まで時間をかけて読む、むしろ眺めつくす(笑)くらいのファンでしたので、現在かなりの寂しさを感じております。

しかし、終わりがあれば新しく始まっている作品もあったりします。

『ハナヤマタ』の作者の浜弓場双先生による新作アイドル漫画『おちこぼれフルーツタルト』はご存じでしょうか?

そう、今度はアイドル漫画なのです。

『ハナヤマタ』であれだけ「カワイイ」を追及して表現していた浜弓場双先生が、まさに「カワイイ」が咲き乱れるアイドル漫画という土壌で、思う存分に「カワイイ」を描くのです。

これは、読んでみるしかないですね!

今回の記事では、登場するアイドルたちの魅力を中心に漫画『おちこぼれフルーツタルト』、通称『おちフル』を紹介させて頂きます。

浜弓場双先生が送り出す新たなる「カワイイ」に出会うきっかけになれたなら幸いです。

目次

1.『おちこぼれフルーツタルト』の基本情報

おちこぼれフルーツタルト 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
著者 浜弓場 双
出版社 芳文社
掲載雑誌 まんがタイムきららキャラット
巻数 単行本2巻(2018年3月時点)

浜弓場双(はまゆみば・そう)先生による「おちこぼれのアイドルたち」を題材に、東京だけどちょっと田舎? な東小金井近辺を舞台に女の子たちの青春・日常を描いていく作品です。

2.『おちこぼれフルーツタルト』のあらすじ

田舎から上京してきた新人アイドルの主人公・桜衣乃が住むことになったのは、売れない芸能人の女の子たちが共同生活を送っていたラットプロダクションの第4寮・通称ネズミ荘。

しかし、時を同じくして寮の取り壊しが決定。

ネズミ荘の住人たちは寮の取り壊しを防ぐべく、アイドルユニット「おちこぼれフルーツタルト」を結成し、1億円の借金を返済するべく活動を開始することに。

衣乃と、「おちこぼれ」のメンバーたちとの、アイドル活動・日常・青春などなどがはじまる……といったお話です。

3.『おちこぼれフルーツタルト』の4人の中心登場人物を紹介

本作ではかなり沢山の女の子たちが登場するのですが、今回はその中でも中心的な第1巻の表紙に登場しているアイドルグループ「おちこぼれフルーツタルト」の初期メンバー4人を紹介させて頂きます。

以下、『おちこぼれフルーツタルト』第1巻までのある程度のネタバレを含みますので、気にされる方はご注意を。

3-1.田舎から上京してきた主人公の新人アイドル”桜衣乃(さくら・いの)”

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

桜衣乃(さくら・いの)。

本作の主人公です。

彼女が故郷の岡山から上京してくるところから物語は始まります。

新人アイドルとしての彼女と、既にそれぞれキャリアがある他のアイドルメンバーたちとの「ネズミ荘」での日常が繰り広げられていくのですが。

個人的に衣乃の面白いところは、欲望を隠さないところ(笑)。

もともとアイドルオタクの衣乃。

アイドルが好きすぎて、そのまま自分もアイドルになってしまったような衣乃。

普通だったらもうちょっと遠慮とかしそうなものなのですが、憧れのアイドルの先輩と同じ寮で一緒に住むとなるや、先輩の部屋にナチュラルに突撃したりします。

憧れのロコ先輩のお世話を毎日できるってだけで私は幸せなんです/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

有名アイドルと先輩が知り合いだと知った時も。

チコちゃん達の生サインもらって下さい!/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

アイドルっていうか、カワイイ女の子全般が好きなので学校中の女の子と仲良くなりたいとか思ってたりします。

私はただ学校中の女の子と仲良くなりたいだけで/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

自分の欲望に素直な子なのです……。

これだけだと、大丈夫かこの子って感じなのですが、そんな衣乃が一番アイドルアイドルしているというポジションのキャラクターだったりもします。

その辺りの衣乃の素の魅力は後述です。

3-2.今は落ち目の元人気子役”関野ロコ(せきの・ろこ)”

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

関野ロコ(せきの・ろこ)。

元人気子役の衣乃の先輩。小さいです。

ロコはかつてCMのマスコットキャラ「ブロ子」ちゃんとして大ブレイクしていたのですが。

もしかしてブロ子ちゃんですか!?/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

その後は当たり役にも恵まれず、落ち目のまま生きてきたので、今では「ブロ子」ちゃんがトラウマになっていたりします。

それはロコちゃんの古傷なのっ!!/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

ギャグ調になっておりますが、けっこう悲しい話です。

だいたいブームなんてとっくに終わってるのに/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

そして、個人的にロコの好きなところは妹のチコとの絡みの辺り。

姉のロコは今や落ち目ですが、妹のチコは大人気アイドルグループ「クリームあんみつ」のメンバーとして芸能界で大活躍しているのです。

そんな二人が遭遇したシーン。

姉さん…?/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

自分よりも、人気も背丈もルックスも持ってる妹のチコへのロコの心情が描かれたりします。

私より大きい妹なんて知らないからな!!/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

とはいえ、姉のロコと妹のチコは仲が悪いのかというと。

私は姉さんのコト大好きだし/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

むしろ、沢山のものを持っている妹のチコの方が、今は落ち目の姉のロコを大好きという、面白い関係だったりします。

3-3.少女趣味な元売れないミュージシャン”貫井はゆ(ぬくい・はゆ)”

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

貫井はゆ(ぬくい・はゆ)。

元売れないミュージシャンの、衣乃と同い年のメンバー。

ミュージシャン時代売れてなかったので、色々とがっかり感が漂っています。

学校の友達いなかったし/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

「おちこぼれフルーツタルト」に加入した今も別に売れてないので(お金ない)、がっかり感は続いています。パンツと靴下に穴もあいてます。

今日のパンツと靴下に穴あいちゃってるし!/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

もちろん、そんな彼女にもイイところがあるのですが、それは後述するとして。

個人的に、はゆで推したいのは衣乃との百合っぽい関係です(笑)。

『ハナヤマタ』にも百合っぽい要素がありましたが、浜弓場双先生の女の子同士のキュンキュン要素は今作でも描かれています。

キュン…(はーとまーく)/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

あんまり書くと論争になりそうなので(笑)、さらっと書くに留めておきますが、他にも衣乃とロコとか、ロコと仁菜とか、百合っぽい関係性がけっこう描かれてますので、百合好きの人にも推したい漫画だったりもします。

3-4.セクシーボディの元ファッションモデル”前原仁菜(まえはら・にな)”

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

前原仁菜(まえはら・にな)。

背とか、ボディとか色々大きい、元ファッションモデルの衣乃の先輩。

セクシーボディ、アイドルとして素晴らしい武器の気がするのですが、本人はもうちょっと小さくてこじんまりとした可愛さがイイらしく、自分のボディを恥ずかしく思ってるフシがあります。

水着とかグラビアとか恥ずかしくて…/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

個人的に、仁菜で推したいのは、またそこ!? という感じですが(笑)ロコとの百合っぽい関係です。

仁菜は自分にはない「小さい」可愛さを持ってるロコに惹かれてるところがあるのですね。

けっこうストレートに、ロコといっしょの布団で眠ってたりします。

そっ…そんな二人で一緒に寝るなんて…っ/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

同衾(どうきん)イベントです。

いつも一緒に寝てるんだよ?/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

この後、作中でもツッコミが入ったりしますが、あざとい感じの百合です(笑)。

4.『おちこぼれフルーツタルト』のTwitter上の感想

ここで軽く、Twitter上にアップされてる『おちこぼれフルーツタルト』読者の方の感想ツイートを引用扱いで紹介させて頂きます。

浜弓場双先生がイキイキとしてますよね……。

 

こちらは台湾の読者の方のようです。

おそらく、台湾版の『ハナヤマタ(花舞少女)』、まだ(当時)台湾版が出てない部分の『ハナヤマタ』と『おちこぼれフルーツタルト』は日本語版で買っていたという、かなりのファンの方と思われます。

 

既に聖地巡礼的な方向の楽しみ方で、東小金井近辺の漫画で描かれてる場所とリアルの場所とを特定されてる方も。

全体的に、『おちフル』のファンの方々は愛が深い印象を持ってます(笑)。

5.『おちこぼれフルーツタルト』は自分でコンプレックスに感じてる部分も見方を変えると「自分らしさ」になって推しポイントになるよというお話

『おちこぼれフルーツタルト』の主要登場人物たちは、みんな何かしらのコンプレックス(劣等感)を抱えています。

僕はこれがこの漫画のテーマの一つなんだろうと思っているのですが、本作は本人がコンプレックスに思ってる部分が、「見え方」が変わると、逆に「自分らしさ」になって魅力になる! というのが描かれています。

自分のコンプレックスに対して、自分で自分を責めるのではなくて、「見え方」をちょっと変えてみたら? ほら、むしろあなたらしくてイイじゃん! という優しいまなざしがある作品なのです。

以下、各登場人物たちが抱いてるコンプレックスが、「見え方」が変わるとむしろ魅力的になるという例を少し見ていってみましょう。 

5-1.脚が太くて田舎っぽいのがむしろ魅力な”桜衣乃(さくら・いの)”

まずは主人公の衣乃。

田舎育ちで畑仕事とかを手伝っていたので、鍛えられて脚が太いのを、本人はコンプレックスだと感じています。

「脚も太い」のか/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

これも、一般論としてはアイドルにとって足が太いのは確かにマイナスなのかもしれないのですが、既に読者からすると「見え方」によっては健康的でイイのでは? って感じがしますよね。

作中でそのことを指摘して、衣乃の脚、むしろイイじゃん! っていう「見え方」に触れてくれるのが、はゆです。

ぷよぷよしてるワケでもないし/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

個人的に衣乃とはゆの関係が好きというのもありますが、とてもイイ場面だな~と思います。

5-2.背の低さが逆に小さくてカワイイ”関野ロコ(せきの・ろこ)”

次にロコ。

背が低いことが彼女自身はコンプレックスなのですが。

なぜか子供っぽい役しかやらせてもらえないし…/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

これも、「見え方」を変えると、アイドルには小さくてカワイイという方向の魅力もアリなわけで、作中でもロコの「小さ可愛さ」の前に人が集まってくる場面が描かれていたりします。

お嬢ちゃん大丈夫!?/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

全ての人が大人っぽい(大きい)人を好きなわけじゃないので、小さい子を可愛く演じられるポジションも大事だったりするのですよね。

5-3.ロックじゃなくても少女趣味が素敵な”貫井はゆ(ぬくい・はゆ)”

続いてはゆ。

本人は、自分にはいかにも女の子っぽい少女趣味なものは似合わないというコンプレックスを持っています。

それを隠すように変な歌詞の歌を歌う孤高の(?)ミュージシャンという風に自分を装ってるのですが。

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

先ほどの登場人物紹介で見たように、そういう方向のミュージシャンとしては全然売れませんでした。

一方で、実はその本人が自分には似合わないと思ってる少女趣味な方向の方が「自分らしく」てはゆの魅力だというのが描かれます。

小さい頃からの密かな将来の夢はカワイイお嫁さんです/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

読者目線からも、こっちの方が可愛いんじゃ? という感じですが。

作中でも、衣乃が、こっちのむしろ少女趣味な方のはゆにときめいちゃったりします。

先ほども引用したコマですが。

なんだろこの気持ち/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

カッコつけてる孤高のミュージシャンとしてのはゆの方じゃなく、少女趣味な「自分らしい」はゆの方に、衣乃もキュンとしてしまった……というシーンなのですね。

5-4.本人は気にしていてもダイナマイトボディが幸せを運ぶ”前原仁菜(まえはら・にな)”

最後に仁菜。

本人は背が高いこととか、セクシーボディであることにコンプレックスを感じています。

身長高いのとか色々大きいの気にしてるし!/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

これも読者目線で既に、セクシーボディはイイでしょ! という感じですが。

この点に関しては、作中でも特に特定の誰かからというより、みんなから(笑)そう思われています。

ニナちゃんにはこの大きなおっぱいがあるじゃん/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

ギャグ調になっておりますが、自分には何もないと言ってる仁菜に、ありのままで、大きいおっぱいがあるじゃん! それが「自分らしさ」で仁菜の魅力じゃん! と言ってあげてる良いシーンです。

6.『おちこぼれフルーツタルト』を読むとスゴイ部分やカワイイ部分だけじゃなくコンプレックスを含めたありのままのその人を応援したい気持ちに目覚めて他人にも自分にも優しくなれる

『おちこぼれフルーツタルト』を読むと、他人や、自分自身に優しくなれます。

何故か?

コンプレックスに感じていたり、自分でダメだと思ってるところは、努力して改善したり修正したりして、もっと「上」の自分を目指さなくちゃならない……といった「思い込み」から解放されるからだと思います。

登場人物たちがコンプレックスに感じてる、自分でダメだと思ってる部分を見てきましたが、本作を読んでいてそこを批判しようとか、攻撃しようとか思った人って少ないと思うのですよね。

それは、作中で描かれている 「衣乃も、ロコも、はゆも、仁菜も、ダメなところはダメなところなりに魅力的だよね」という優しい視線に読んでいるうちに共感して、スゴイ部分やカワイイ部分だけじゃなくコンプレックスを含めたありのままのその人を応援したい気持ちに目覚めていくからだと思います。

  • コンプレックス、ダメなところは直さなきゃならない、
  • スゴイ部分や、カワイイ部分だけがイイことだ、

こーいうのが、全部「思い込み」だったりするのですね。

『おちこぼれフルーツタルト』を読んでいると、そういった「思い込み」から「解放」されていく……というのはちょっと大げさでしょうか。

ここまで見てきた、本人はダメな部分だと思ってるんだけど、「見え方」が変わると逆にそこが魅力的になる……という話は、

ビジネス書や自己啓発書の世界でよく使われる用語も使ってみるなら、いわゆる「セルフイメージ」の話だったりします。

「セルフイメージ」とは?

自分で、自分のことをどう思っているか。

基本的には、「セルフイメージ」は低いよりは高い方が色々上手くいくと言われています。

で、「セルフイメージ」が低い状態、自分で自分をダメだって思ってる状態って、意外と「思い込み」だったりするのですね。

「思い込み」なので、そこから解放されれば、今まで低いと捉えていた部分が、むしろ魅力的だったのか!? とセルフイメージが変わる。自分で自分の「見え方」が変わったりするのです。

この点に関して、『おちこぼれフルーツタルト』の衣乃を通した「田舎(いなか)」の要素もちょっと見てみましょう。

衣乃本人は、「田舎」という要素を当初マイナスに捉えています。

「田舎」という要素に関して「セルフイメージ」が低い状態ですね。

これじゃあ実家と一緒です…っ/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

この「田舎」をマイナスとだけ捉えるというのも、やっぱり「思い込み」なのですね。

直感的にもすぐに、「田舎」ってなんかのんびりしていて、癒される……みたいなプラスの部分があるのにも気づきますよね。

作中で、この「田舎」のマイナスイメージ要素が、プラスイメージ要素に転じる様子が、主に共同体の人間関係についてで描かれていたりします。

「田舎」、人間関係がわずらわしいと捉える人ももちろんいるかと思いますが、これも「見え方」が変わると、古き良き人と人との繋がりが残っててイイ、ということになるのです。

「田舎」力が高い衣乃。

本人はコンプレックスに思っているのですが、そんな衣乃が持ってる「田舎」力、他人に対して垣根なく接することができる能力が、プラスに反転する場面が描かれていたりします。

一人一人にお礼を言うようにしてるんです/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

チラシ配りも、「田舎」のノリで隣人にすぐ声をかけられる衣乃が一位。

また、お金がなくなってメンバーが食べるのに困っていた時も。

お金がないって言ったらみなさん色々恵んでくれて…/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

衣乃の「田舎」力で、近所の街の人たちから野菜などを分けてもらって危機を脱します。

そんなこんなで、「田舎」っぽいところ、衣乃本人はマイナスに捉えていたのですが、メンバーたちはむしろ衣乃のそういうところが素敵だなと気づくシーンが描かれるのでした。

衣乃自身も、「東京なのに意外と田舎っぽい」と当初マイナスに捉えていた東小金井近辺の「街」の「見え方」が変わり、好きになっていきます。

この街も この街のみなさんも大好きになっちゃいました/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

自分で自分にダメ出ししていた部分が、むしろ他人から見ると魅力になっていたりするのですね。

なんかイノの魅力…っていうか/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

読者としても共感して、けっこう田舎的なのもイイかな~と思えてきたりします。

欠点は直すものだ、ダメなところは改善するものだ、そうして、より上を目指すものだ……そう教育とかメディアとかに教えられたことを「思い込み」として我々は信じていたりするのですが。

そういう、バリバリ競争主義的な世界観よりは、『おちこぼれフルーツタルト』は自分や他人のダメなところも受容していこうという、最近だと本田晃一さんの心理学とかに近い世界観で描かれている作品かもしれません。

書籍『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』で、著者の本田晃一さんがこんなことを書いておられます。以下、少し引用してみます。

 セルフイメージが大切なのは、自分の自分に対する扱い=社会から受ける自分への扱い、だからなんですよね。
 自分で自分を「こんなもんだ」と思えば周りからも「こんなもんだ」という扱いしか受けません。成功して、認められたいなら、まず自分で自分を認めることが大事です。
 要するに、どこまで自分自身にOKを出すのかということ。
 よく見るのは、「ステキな自分」なら受け入れられるけれど、「ダメな自分」は受け入れられないという人。僕自身もかつてはそうでした。こんなふうに自分の半分にしかOKが出ていない状況だと、社会からも自分の半分しか認めてもらえません。
 社会からちゃんと認められたいなら、自分のこともちゃんと自分で認めないとダメなんだ、ということが分かりますね。

<中略>

 ダメな自分でもOK、失敗した自分でも愛される、とわかると、失敗がこわくなくなります。失敗したり、ダメな自分をさらしても、「もっと愛されちゃうよ、イェーイ!」みたいな不思議な力学がスタートするので、どんどん挑戦できるんですね。
 なので、「うまくいっている自分」「ステキな自分」だけじゃなくて、「失敗した自分」「ダメな自分」も受け入れると、チャンスが広がって、夢にどんどん近づいていきます。

 本田晃一『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』(SB Creative)P50~P53より引用

「ダメな自分」も認めるということ。

アイドル漫画の華であるライブシーン、『おちこぼれフルーツタルト』の第1巻でも山場的なライブシーンでも。

『おちフル』では、ダメなところを努力して「乗り越えて」ライブを成功させる! という感じでもありません。

そんなに緊張しなくても大丈夫です!/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

ダメなところも、それは「見え方」を変えれば魅力だったりもするので、自分のダメな部分も認めて、「ありのまま」で挑むライブという感じです。

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

「おちこぼれ」なりに「輝いて」いる一瞬を切り取っているライブシーンです。是非、ご一読あれ。

この先、

衣乃が、都会的でイケてるスーパーアイドルになることはないかもしれません。

ロコが、役者として返り咲くこともないかもしれません。

はゆが、孤高のロックミュージシャンとして成功することもないかもしれません。

仁菜が、人気のファッションモデルになることもないかもしれません。

でも、それはいけないことなのか?

田舎っぽいのも、

小さいのも、

少女趣味なのも、

グラマラスなのも、

それは、それなりに、別にオッケーなんじゃないか?

なんか、他人に対して、あるいは自分に対しても、ダメな部分も含めて「許せる」ような。

そういうダメな部分も込みで人間も世界も出来ていると感じられるような。

『おちこぼれフルーツタルト』を読んでいると、何だか優しい気持ちになってきてしまうのです。

(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)

7.まとめ

今回の記事では、主要キャラクターたちの魅力を一通り紹介してみた上で。

『おちこぼれフルーツタルト』では、その人のスゴイ部分やカワイイ部分だけじゃなくて、本人がコンプレックスに感じている部分、ダメな部分も「見え方」を変えると「自分らしさ」になって魅力になるよね……という話が描かれている点を見てみました。

続いて、他人や自分のダメな部分も受容していこうという作中のまなざしに共感して、読者も優しい気持ちになっていくのではないかと語ってみました。

「アイドル」という題材じゃなくても、「受験」に「仕事」に「人間関係」にと、リアルの我々はついつい競争的な世界観で生きてしまって目をギラギラさせてしまいがちです。

そんな中で、つい他人や自分に厳しくし過ぎて疲れてしまったなぁという時。

「見え方」次第で、一見ダメな部分と捉えられがちな田舎的なことも、小さいことも、少女趣味なことも、あざといことも、他人や自分の色々なことも、オッケーになるよね……受容できるよね……という『おちフル』の世界観に触れてみると、どうでしょう。

競争で上を目指すだけが全てでもないか……と、適度にゆるくなれて、癒しになったり、自分を見つめるきっかけになったりするのではないかと思います。

とても優しい気持ちになれる漫画『おちこぼれフルーツタルト』。

街の書店orWEB書店経由で、あるいは漫画喫茶などで手に取ってみて頂けたら、一ファンとしてとても嬉しいのでした。

 相羽裕司

同ライターが、『おちこぼれフルーツタルト』作者の浜弓場双先生の代表作『ハナヤマタ』についても一つ記事を執筆させて頂いております。

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