漫画『3月のライオン』あらすじ、見どころを最新巻まで徹底解説!

こんにちは!

「3月のライオン」の前作「ハチクロ」から羽海野チカ先生の大ファンさくらいです。

今回紹介する「3月のライオン」は羽海野先生の代表作で、漫画はもちろんアニメや映画でも大ヒットした作品。

名前を知っていたり、表紙を見れば「ああ、この漫画ね!」と分かる方も多いと思いますが

  • 映画化された時にCMで名前だけは知っているけど、映画は見ていないし漫画も読んだことがない
  • 「プロ棋士の少年が人々との交流を通して成長する話」と説明されたけど、具体的にどんな漫画なのかよく分からない
  • 映画は神木隆之介さんが出たから見たけど、原作も面白いの?

と思っている方も多いのではないでしょうか?

確かに「3月のライオン」は一言で「こんなお話!」と説明するのが難しい作品です。

しかしそれは一言では語りつくせない、まるで人生の様なたくさんの魅力が詰まった作品だからなのです!

今回はそんな濃密な魅力を

  • 3月のライオンはどんなキャラクターがいるのか?
  • どんなストーリーなのか?
  • 漫画だからこそ楽しめるポイント

を徹底的に解説しました!

まずは、そもそも3月のライオンってどんな作品なのかのご紹介です!

1、3月のライオンってどんな漫画?

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)
作者 羽海野チカ
掲載誌 ヤングアニマル
出版社 白泉社
掲載期間 2007年~
巻数 13巻(連載中)

「3月のライオン」は漫画としても様々な賞を受賞し、漫画以外でも数多くの媒体で活躍しています。

  • 第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞第35回講談社漫画賞一般部門をはじめ多くの賞を受賞
  • NHKにてテレビアニメ化
  • 主演の神木隆之介さんをはじめ有村架純さんなど大人気キャストが出演し実写映画化
  • 雪見だいふくをはじめ、他業種とのコラボレーションも行われている

などなど漫画だけに留まらず、様々な媒体で大人気の作品です。

アニメは原作の9巻の途中まで放送されています。

映画の前編は原作の6巻までですがカットされた場面も多く、後編は映画のオリジナルストーリーです。

そして映画と漫画でしたら個人的には断然、漫画がおすすめです!

決して映画がつまらない訳ではなく、映画は零の将棋シーンをメインに、この作品のシリアスな面を見事に描き切った作品でした。

しかし映画では長編の原作からどうしてもカットするシーンが出てきてしまいます。

将棋をしっかり描いた分、対局する棋士の掘り下げがカットされたり将棋以外の交流シーンが少ない印象でした。

もちろん映画も面白いのですが、この作品をフルに楽しむなら漫画をおすすめします!

 

ちなみに「3月のライオン」の作者の羽海野チカ先生の前作は、「ハチミツとクローバー」通称「ハチクロ」。

ハチミツとクローバー 1

美大を舞台にした青春群像劇で、実写映画化&アニメ化もされた大ヒット作です。

「3月のライオン」は、大ヒット作「ハチクロ」の次回作でした。

作者の羽海野先生は、「一発屋」で終わらないために「ハチクロ」の連載中という、かなり前から「3月のライオン」の準備を進めていたんです!

そして生まれた「3月のライオン」は渋い人情将棋モノとなりました。

おしゃれな恋愛漫画「ハチクロ」と全くの別ジャンルで、羽海野先生の作風の広さを感じます。

更に羽海野先生の持ち味の繊細な感情描写にも磨きがかかっています。

「3月のライオン」は前作からのファンの期待に沿いながらも、良い意味で予想を裏切る結果になりました!

 

2、3月のライオンのあらすじ

この作品は、孤独な高校生プロ棋士で主人公の桐山 零(きりやま れい)が様々な人達との交流を通して成長していくお話です。

家族を亡くし友達もいない深い孤独を抱えた零は、川本家の3姉妹(あかり・ひなた・モモ)と出会い、川本家に通うようになります。

(3月のライオン3 羽海野チカ/白泉社より引用)

零は初めは遠慮しながら、だんだん自分の意志で川本家に通うようになり、零にとって3姉妹は家族のように大切な存在となっていきました。

他にもプロ棋士の仲間との熱い対局や、学校の人達との交流を通して、零は棋士としても人間としても成長していきます。

主人公の零を中心に他のキャラもそれぞれの悩みを抱えており、どの悩みもとても生々しく重たいのですが、それに誠実に向き合って戦う姿が描かれている作品です。

 

3、4人のメインキャラクターを徹底紹介

「3月のライオン」を語る上で外せない4人のメインキャラクターをご紹介します。

3-1 家族も友達も全てゼロ、将棋は天才肌のオールラウンダー棋士、孤独なプロ棋士・桐山零

本作の主人公の桐山零(きりやま れい)。

高校生で現役プロ棋士の少年です。


(3月のライオン1 羽海野チカ/白泉社より引用)

どんな主人公かと言うと、とにかく孤独!

幼いころに家族を亡くし、父の友人であるプロ棋士に引き取られたため、棋士を目指すようになります。

しかし引き取られた家で実子と上手くいかず、学校でも友人がいないため、将棋にのめり込む生き方をするようになります。

現在は家を出て一人暮らしです。

将棋は中学生でプロ棋士になるほどの強さで、どの戦法も得意なオールラウンダー。

孤独な零ですが、ひょんな縁で出会った3姉妹をはじめ色々な人々との交流を通して成長していきます。

 

3-2 太陽の様に皆を照らすヒロイン!どんな時でも正義を貫く小さな勇者 次女・川本ひなた

本作品を語るのに外せないのが川本家の3姉妹

川本家は、零にとって家族のような大切な存在です。

3姉妹と大黒柱の祖父の4人家族で、いつも温かく零を迎え入れます。

まずは川本家の中でも一番零と交流が多い、この作品のヒロインで次女ひなたを紹介します!

(3月のライオン3 羽海野チカ/白泉社より引用)

明るく元気な3姉妹のムードメーカーで、お祖父ちゃんの和菓子屋のお手伝いが大好きな中学生です。

ひなたは、誰よりも芯が強く正義感に溢れる子でもあります。

詳しくはあらすじの4-2でご紹介しますが、友達がいじめにあった時には、味方がいないにも関わらず自分の正義を信じて、いじめに立ち向かいました。

 

3-3 3姉妹の親代わり、和菓子屋のお手伝い、銀座でホステスの3つの顔を持つ長女・川本あかり

川本家3姉妹の長女があかりです。

(3月のライオン12 羽海野チカ/白泉社より引用)

料理上手でしっかり者のお姉さんです。

そして何より作品一番の働き者で、

  • 両親がいない姉妹の親代わりで家事をこなし
  • 大黒柱のお祖父ちゃんの和菓子屋を手伝い
  • 夜は叔母さんの経営している銀座のスナックでホステスとして働いています。

(3月のライオン1 羽海野チカ/白泉社より引用)

零と3姉妹の交流のきっかけは、零が棋士の先輩にあかりのお店で潰されて放置された所をあかりに拾われ、介抱されたのが始まりでした。

そのせいで零はあかりに頭が上がりません(笑)

 

3-4 シリアスな話にひと時の癒しをくれるマスコットキャラ 末っ子・川本モモ

3姉妹の末っ子モモ


(3月のライオン3 羽海野チカ/白泉社より引用)

この作品で一番の癒しの末っ子で保育園児です。

ヒロインというよりはマスコットキャラクターの様な可愛らしさを持っています。

重たいシーンも多いこの作品、モモがプニプニの赤ちゃん体型で一生懸命歩いたり、ご飯をおねだりしたりする姿は、まさにこの作品の癒しです

みんなに愛されて(特にお祖父ちゃんに溺愛されて)スクスク成長しています。

 

4、ネタバレ注意!最新巻までのストーリーを大きく4つに分けて徹底紹介

ここからは「3月のライオン」のストーリーを徹底紹介していきます!

未読の方はネタバレ注意です!

この作品のストーリーは、主人公の零とその周りの人々が一歩一歩を踏みしめるように成長していくお話です。

そんなストーリーを大きく4つのエピソードに分けて紹介していきます!

 

4-1 孤独な零と周りの人々と触れ合い編(1~4巻)

まず1~4巻は孤独な主人公の零が3姉妹をはじめ色々な人達と触れ合い、零にとって周りの人たちが大切な存在になっていく様子が丁寧に描かれています。

1巻では零の孤独が痛々しいほど描写されています。

(3月のライオン1 羽海野チカ/白泉社)

主人公の零は幼い頃に両親と妹を交通事故で亡くし、父の友人でありプロ棋士の「幸田」に内弟子として引き取られます。

しかし幸田家でも零は実子と上手くいかず、零は中学生という若さでプロ棋士になり家を出るのでした。

一人暮らしを始めてから将棋で伸び悩んでいた零でしたが、ある日この物語のキーパーソン川本家の3姉妹と出会います。

(3月のライオン1 羽海野チカ/白泉社より引用)

零があかりに助けられたのをきっかけに、川本家に時々ご飯を食べに行くようになります。

しっかりものの長女あかり、元気な次女ひなた、無邪気な三女モモ。そして和菓子屋を営む祖父の相米二(そめじ)。

川本家は明るく賑やかでどこか懐かしい家庭です。

誰にも頼れなかった零ですが、川本家に通う内に零にとって大切な居場所になっていきます。

 

将棋の世界で零と一番仲が良い棋士は、子供時代からのライバルで、誰よりも熱い心とむっちりした体の持ち主、二階堂

(3月のライオン6 羽海野チカ/白泉社より引用)

二階堂にとって零はライバルかつ親友で、嫌がる零の家に押しかけて将棋の研究をしたりと零に熱く絡みます。

高校では友達はいないものの、担任教師の林田と仲良くなります。

(3月のライオン1 羽海野チカ/白泉社より引用)

将棋好きな林田が零を知っており、一緒にお昼を食べたり将棋の話をしたりする仲になりました。

1~2巻は正座で読みたくなるような重たい話が多いですが、川本家の場面ではひなたの初々しい初恋が描かれており、ついニヤニヤしてしまいます。

(3月のライオン2 羽海野チカ/白泉社より引用)

3巻の将棋では師子王戦が開催され、それがきっかけで零に新たな居場所ができます。

零が勝ち抜いた先に待っている対戦相手は義姉香子の不倫相手である後藤でした。
零はせめて将棋では後藤に一矢報いたいという気持ちがはやり、冷静さを失ってしまいます。

そんな零を正気に戻したのは対戦相手の島田でした。

(3月のライオン4 羽海野チカ/白泉社より引用)

零は島田を無意識になめていた自分に気付き、実力も姿勢も自分より圧倒的に上の島田を見て、思い上がりを恥じました。

後藤と島田の対局を見た零は、島田に将棋の研究会に入ります。

零は遠慮なく将棋のぶつかり合いができる居場所を手に入れました。

師子王戦では、島田がタイトルホルダー宗谷名人への挑戦権を手に入れます。

全てを賭けても敵いそうにない宗谷に持病の胃痛を堪えながら果敢に戦う島田の姿がとても格好良く描かれています。

(3月のライオン4 羽海野チカ/白泉社より引用)

 

学校にも零の居場所ができます。

以前、零の留年の危機を救った放課後理科クラブが、部員が足りず廃部の危機を迎えていました。

そこで放課後理科クラブに零が加わり「将棋科学部」として生まれ変わります。

学校でずっと身を隠すように生きてきた零は、皆で笑って部活をする幸せを噛みしめます。

1~4巻で、ずっと孤独に生きてきた零ですが、様々な人と交流し、

  • 川本家
  • 学校の部活
  • 島田の研究会

の3つの居場所を見つけました。

 

4-2 ひなたのイジメ編(5~9巻)

もともと過酷なエピソードが多い「3月のライオン」ですが、その中でも屈指のエピソードがこちらになります。

(3月のライオン5 羽海野チカ/白泉社より引用)

その日の零は、いじめられていた小学校時代を思い出していました。

昔を思い出しながら川本家に向かうと、丁度ひなたが帰宅します。

ひなたの姿は、右足は学校の上靴、もう片方は学校のスリッパ、そして目には大粒の涙

(3月のライオン5 羽海野チカ/白泉社より引用)

明らかに学校でいじめにあった様子です。

話を聞くと、きっかけはひなたと仲良しの友達「ちほ」がいじめられたことだと言います。

担任や周りの生徒が見て見ぬふりをする中、ひなただけはちほを守り続けました。

結局ちほは転校してしまい、いじめの矛先はちほを庇い続けたひなたに向いてしまいます。

ひなたは誰も味方がいない中、勇敢にちほを庇いながらも本当はずっと怖かったと泣きじゃくります。

しかしそれでもひなたは

(3月のライオン5 羽海野チカ/白泉社より引用)

「自分のしたことは間違っていない」と強く言い切りました。

零はひなたの姿を見て、小学校の頃いじめられていた自分が救われるのを感じ、ひなたにその恩を返すと誓います。

その日から零は、いじめについて元担任教師の林田に相談したり、いざという時のお金のため将棋へ打ち込んだり、かつてないほど熱く行動します。

零は頻繁に川本家に通いますが、だんだん消耗していくひなたの姿は見ていて辛くなってきます。

将棋では、新人戦トーナメント中に二階堂が倒れる事件があり、零は二階堂が幼い頃から難病を抱えていたと知ります。

(3月のライオン6 羽海野チカ/白泉社より引用)

新人戦で二階堂の分まで対局を勝ち抜き、零は新人王になります。

ちなみに映画の前編はここまでです!

零は新人戦の開催地がひなたの修学旅行先と近いことを思い出し、ひなたの元へ向かいます。

何とか零はひなたを見つけ出し、修学旅行では心細くて泣きそうだったひなたに幸せな思い出ができました。

修学旅行の後、ひなたのいじめは意外な形で終わりを迎えます。

ひなたの担任が心労で倒れ、代わりに入った学年主任がクラスのいじめ問題に真っ向からメスを入れました。

個別面談と三者面談の末、ひなたをいじめていたグループが謝罪をし、いじめ問題は形式上、幕を閉じます。

ひなたはやっと力を抜いて毎日を過ごせるようになりました。

(3月のライオン7 羽海野チカ/白泉社より引用)

季節は巡り夏祭りの時期、川本家ではお祖父ちゃんの和菓子屋の三日月堂が夏祭りで屋台を出すことになりました。

ひなたとあかりが作った新作メニュー「白玉シロップ」は、新天地で頑張るちほが作った梅シロップを使うことにしました。

皆がワイワイと楽しそうに白玉を食べる姿を見てひなたは「こういうのが大好きみたい」とはにかみます。

(3月のライオン8 羽海野チカ/白泉社より引用)

夏祭りが終わり、志望校に悩むひなたを零は自分の高校に連れて行きました。

零の元担任の林田や部活の人達と楽しそうに過ごす零を見て、ひなたはこの高校を受けることを決めます。

(そしてその際、林田がひっそりとあかりさんに一目惚れしています笑。)

零が勉強を教えたり、あかりが夜食を作ったり、周りのサポートの甲斐もあり、ひなたは無事に合格しました。

ひなたの憧れの相手高橋は高知の高校へ行くことになり、ひなたの初恋も終わりを告げます。

「新しい自分になるために…」と甘酸っぱい青春物語のようにひなたは髪を切りました。

(3月のライオン9 羽海野チカ/白泉社より引用)

しかしこけしの様なおかっぱになってしまい落ち込んでしまうという可愛いオチ。

 

春になり、零の学校生活が少し変化します。

1つ目の理由はひなたが入学したから。

ひなたにはさっそく仲良しの友達ができ、零はひなたが笑って過ごしている姿に幸せを感じます。

2つ目の理由は零自身も成長したから。

3年間、ほぼ一人ぼっちの学校生活でしたが、零は以前の様な居心地悪さを感じないようになりました。

林田は「お前がクリアしたかったのはクエスト自体じゃなくて、気持ちのおさまり場所だったんだろうな」と穏やかな顔をした零につぶやきます。

 

4-3 3姉妹を捨てた父、誠二郎との闘い編(10~12巻)

10~12巻では3姉妹を捨てた実父が登場し、川本家に危機が訪れます。

(3月のライオン11 羽海野チカ/白泉社より引用)

和やかな日々が続いたある日、3姉妹の祖父の相米二が倒れ入院してしまいました。

相米二が倒れたその夜、招かれざる客が川本家に来訪します。

3姉妹の父「誠二郎」

(3月のライオン10 羽海野チカ/白泉社より引用)

誠二郎は浮気をした末、浮気相手と子供ができて川本家を出て行った人でした。

突然現れた誠二郎は自分の今の家族も含め川本家と一緒に暮らそうと提案してきます。

誠二郎について調べると、新たな家庭でも同じような女性問題を起こし職場をリストラされ社員寮の退出期限が迫っている状態で、どうやら3姉妹の住む家が欲しいようです。

自分勝手で無茶苦茶な誠二郎の提案ですが、3姉妹は父の気持ちを考えてしまい無理やり言いくるめられそうになってしまいます。

強く出れない3姉妹に変わり、零は誠二郎の身勝手な提案を1つ1つ理詰めで潰していきます。

とうとう「他人には関係ないだろう」と激高する誠二郎に対し、零は

(3月のライオン10 羽海野チカ/白泉社より引用)

「僕はひなたさんとの結婚を考えています」

「だから他人事なんかじゃないんです!!」

とまさかのプロポーズ!!

この時点で零はひなたと付き合っていないのですが「これから時間をかけて説得します」とのことです。

零の本気のプロポーズですが、肝心のひなたは誠二郎を説得するためのお芝居だと勘違いしてしまいました。

訂正しようとした零ですが、現在恋に興味がなさそうなひなたを知っているあかりと美咲に止められてしまいます。

誠二郎はその日から何度も川本家に来訪しますが、その度に零が撃退します。

 

誠二郎との決着は、良く晴れた日曜日のことでした。

川本家に泊まった零と3姉妹は、朝寝坊をしてファストフードでご飯を食べて、買い物に行く、そんな幸せな日の帰り道に、誠二郎が娘を連れて待っていました。

理詰めで勝てないので、とうとう情に訴えかける作戦に出た様です。

前に出る零ですが、あかりがそれを制止し、全てを終わらせる覚悟を決めます。

情に訴える誠二郎に毅然とした態度で立ち向かい、あかりとひなたは誠二郎と決別しました。

よく言ってくれたという爽快感が溢れる反面、あかりとひなたがどれほど父を愛していたかが分かる心が痛くなるシーンです。

(3月のライオン11 羽海野チカ/白泉社より引用)

帰宅後は「こんな日だからこそ」とたくさんのご馳走を作って皆で泣きながら食べて、川本家らしく終わります。

 

4-4 あかりの恋愛編(11~13巻(最新巻))

11巻以降は、羽海野先生の真骨頂である「恋愛」に移ってきます。

焦点が当てられたのは、せっかくプロポーズをした零ではなく、あかり

(3月のライオン13 羽海野チカ/白泉社より引用)

誠二郎の一件が終わってから、ずっと気を張り続けていたあかりは疲れが出て体調を崩していました。

そんなあかりや川本家を見て、零はあかりを支えてくれる人生の伴侶が必要だとひらめき、あかりにふさわしい人を探し始めます。

(因みにあかりに一目惚れしていた林田先生は、零の中では「無し」だそうです。)

 

将棋では零は雷堂から鹿児島のタイトル戦へ招待され、3姉妹と共に向かいます。

タイトル戦に臨む雷堂は、キャバクラにはまったせいで妻子に愛想を尽かされていました。

結局は将棋で破れ、キャバ嬢にも振られた雷堂ですが、落ち込んでいる雷堂に妻は別れるつもりはないと毅然と言い放ちます。

3姉妹は、自分たちの家と似た状況でも全く別の終わり方をする雷堂の家族を目撃します。

(3月のライオン12 羽海野チカ/白泉社より引用)

衝撃を受けつつも、自分たちが選んだ道を正解だったと思えるよう進むしかないと前を向くのでした。

 

季節は夏祭りの時期に移ります。

今年も三日月堂は、あかりとひなたが考えた新作メニューを屋台で出すことになり、零や林田、二階堂達が手伝いに集まりました。

二階堂が島田を呼び、そこで島田は屋台にいるあかりと出会います。

(3月のライオン12 羽海野チカ/白泉社より引用)

島田はレモンゼリーを食べ、持病の胃痛が和らぐのを感じました。

島田があかりに話しかけようとすると天気が突然豪雨になります。

白玉が入った鍋をかばって体勢を崩したあかりを、島田と林田の二人がとっさに支えます。

(3月のライオン12 羽海野チカ/白泉社より引用)

あかり、島田、林田の三角関係が始まる予感を残し、夏祭りが終わりました。

 

 

夏祭りの一件の後、林田はあかりのことが好きだと自覚します。

林田はあかりに会いに、お店を訪ねると島田と遭遇しました。

2人で一緒に入店しますが、島田の格好よさと自分との差に落ち込み、林田はつぶれてしまいます。

林田が目を覚ますとそこは島田の家で、ここでも林田は島田の格好よさを思い知るのでした。

 

当のあかりも二人のことが気になる様子。

しかしあかりは誠二郎に去られる母を見て「人を好きになる」という恐怖を思い知っていました。

大好きな人が去ると分かっていながら心は全身全霊で苦しまざるを得ない姿を知っているからこそ、うかつに動くことができないままでいます。

 

13巻の将棋の世界では二階堂に焦点が当てられます。

二階堂はトーナメント戦の当日、かつてないほど調子が良く、対局を勝ち進み宗谷名人との対局できることになりました。

憧れの宗谷名人との対局、二階堂は全力で宗谷にぶつかり、宗谷もまた全力で応えました。

(3月のライオン13 羽海野チカ/白泉社より引用)

全力でまっすぐぶつかり合う冒険物語のような二人の将棋は、意外な形で終わりを迎えます。

あと1指しで宗谷を追い詰めるという場面、二階堂は意識を失います。

皆に心配される二階堂でしたが、目を覚まして第一声が

「すげーいいユメ見てた!!」

頭が将棋でいっぱいの二階堂を見て、付き添いの零や島田は安堵やら呆れやらで膝から崩れ落ちます。

 

そして13巻では久しぶりに零の義姉香子が登場します。

ずっと後藤と不倫関係を続けてきた香子ですが、後藤の妻が病気で危ない状況となり、この先、後藤は自分と会わなくなる予感を感じます。

大切な人を失いかけている後藤を見て、香子は家にいた頃の零がとても寂しく傷ついていたことに気付くのでした。

今更どうにもできない無力さを感じながら、香子は後藤と零の幸せを祈るシーンで13巻が終わります。

 

5、漫画は必見!3月のライオンを漫画で読むべき3つの理由

映画やアニメ化している「3月のライオン」ですが、ぜひ漫画で読んでほしい見どころがたくさんあります!

ぜひぜひ漫画で確認してほしい3つの見どころをご紹介していきます!

 

5-1 手間・工夫・アイディアがいっぱい!可愛く美味しそうなご飯

「3月のライオン」の魅力の1つは美味しそうなご飯

(3月のライオン3 羽海野チカ/白泉社より引用)

手間をかけて作られた可愛らしいごちそう料理から、今あるものをフル活用した料理まで、美味しそうな料理がたくさん登場します。

漫画ではレシピが紹介されているシーンもあり、つい自分でも作ってみたくなります。

料理自体も美味しそうなのですが、食べている姿が本当に美味しそうに描かれているのもポイントですね

3月のライオンに出てきたメニューを元にしたコラボも多くあり、最近ではコンビニのローソンで、あかりとひなたが夏祭りで出した白玉を再現したコラボメニューが販売されていました。

 

5-2 嬉しさも悲しさも背景で描写!心情が表現される書き込まれた背景

漫画でぜひ確認していただきたいのが圧倒的に書き込まれた背景です。

背景だけで感情表現ができるほど綿密に書き込まれ、その場面によって描かれ方が違います。

こちらは宗谷の耳が聞こえていないと判明した重たいシーンです。

(3月のライオン8 羽海野チカ/白泉社より引用)

暗い空と雨が書き込まれ、空気の重たさを感じます。

対するこちらは零が3姉妹の家に向かう明るいシーンです。


(3月のライオン10 羽海野チカ/白泉社より引用)

温かい空気とやわらかい灯りで、家に行くのが楽しみな気持ちが伝わってきます。

「3月のライオンは」ストーリーはもちろん、背景までこだわった作品です!

 

5-3 キャラの秘密情報!制作秘話!ファン必見情報が満載の作者のあとがき漫画

「3月のライオン」はなんと全ての巻に羽海野先生のあとがき漫画が掲載されています!

あとがき漫画には、制作秘話だったり

(3月のライオン1 羽海野チカ/白泉社より引用)

キャラクターの裏話だったり


(3月のライオン13 羽海野チカ/白泉社より引用)

3月のライオンに関するたくさんのことが可愛らしい漫画で描かれています。

「3月のライオン」ができるまでの背景や小ネタを知りたいファンや、羽海野先生自身についても知りたいファンは必見です!

 

6、まとめ

「3月のライオン」は

  • 零や川本家を中心に個性豊かで温かいキャラクター
  • 零、そして周りの人達も成長していく様子

が描かれたお話です。

この作品の一番の魅力は、どのキャラクターも誠実に一生懸命生きている所だと思います。

逃げたくなるような困難にも、勇気を振り絞って立ち向かうキャラクター達を見れば、一生懸命に生きることの眩しさにしびれるはずです!

そしてストーリーそのもの以外にも、

  • 美味しそうなご飯
  • 書き込まれた絵など
  • セキララな後書き漫画

漫画でしか読めない面白さも盛りだくさん!

映画やアニメから入った方も、原作の漫画をぜひぜひ読んでみてください!

既に読んだ方もこの機会に読み返してみてはいかがでしょうか?

 

さくらい

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1 個のコメント

  • 「3月のライオン」を読んだことがない者です。
    読みたいと思ってはいるのですが、まだ読んだことがなくて……だから気になりながら「3月のライオン」のお話は全然知りません。
    そんなときにこの記事を読ませて頂いて、俄然読みたい気が高まりました!
    原作のお話を端的に上手にまとめてくださっていて、読むのにちょうどいいボリュームでした。

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    フリーライターのさくらいです。 漫画やアニメなどサブカルチャーや若い女性向け、医療ジャンルなどが得意です。 よろしくお願いします。